滋賀県の公文書のスケジュール工程を見ると、平成21年12月までに、この計画が立案されている。
滋賀県が、国からの整備要請を断ったのは平成20年7月。
わずか1年半で「整備する」という計画に変更されている。
その際、どのような資料を見て計画されたのかを公文書の日付を元に探ってみよう。
県の公文書によると、厚労省から送付された一番古い資料は平成20年4月。
平成21年12月までの資料として、下記のような資料がある(一部)
<平成21年3月・医療観察法に運用状況について>
この資料によると病棟の一部を活用した病床や専門病棟の確保のお願いである。
滋賀県としては、必ずしも専門病棟にこだわらず、病床の一部とする選択が出来る裁量があった。
次の資料は、指定入院医療機関の整備状況である。
この資料によると、5床で建設準備中の病棟がある。関西で最も対象者の多い大阪も5床である。将来33床にするとしているが、HPで調べても未だ建っていないようである。増床については、全く触れられていない。大阪の33床の増床は、平成25年3月の予定であると説明会の時に聞いたことがあるがどうなったのだろうか。
こうした各県の整備状況を見る限り、何床にするかは、それぞれの県で判断出来たはずである。滋賀県が23床にした根拠のデータはどこにあるのだろう。
<指定入院医療機関の整備状況/平成21年3月>
次回は、平成21年12月までに把握出来た滋賀県の対象者数の資料をご覧いただきたい。