【読売】 2013/2/11朝刊1面「PC遠隔操作、30歳逮捕 漫画イベント殺人予告疑い」、同39面「挑発『ゲームです』」、2013/2/12夕刊15面「PC遠隔操作『猫に首輪』日付偽装か 別の日の写真添付」
【産経】 2013/2/11朝刊3面「遠隔操作『江の島の映像』徹底解析」、2013/2/13朝刊27面「派遣先PCから掲示板接続の記録」、2013/2/15朝刊26面「遠隔操作江の島行き認める 片山容疑者 事件関与は否認」
【朝日】 2013/2/11朝刊39面「猫とカメラ 特定の鍵」、2013/2/15朝刊38面「片山容疑者『犯人は別』 弁護人に話す」
《注意報1》 2013/2/20 08:00
いわゆるPC遠隔操作で威力業務妨害の疑いで会社員の片山祐輔さんが逮捕された事件で、読売新聞などは、逮捕第一報の2月11日付朝刊などで、江の島の防犯カメラに残っていた1月3日の映像に、片山さんに似た男が猫に首輪をとりつける姿が映っていたとし、この映像が犯人の特定につながったと報じました。しかし、片山さんは、逮捕以来一貫して事件への関与を否認し、江の島に行った事実は認めているものの、猫に首輪を付けたこと自体は否定しているとのことです。片山さんの弁護人を務める佐藤博史弁護士は、報道されたような「男が猫に首輪をつけた瞬間が映っている映像の存在は疑わしい」と反論しています。
佐藤弁護士は、2月19日午後の接見後の記者会見で、以前に捜査官に「もし決定的な証拠があるなら、早く出してほしい」と言っても、沈黙しか返ってこなかったことを指摘。その後の当機構の単独取材でも「首輪をつけた瞬間の映像があるなら、すぐ突きつけるのが自然なのに、警察は映像を全く出さない」と捜査側の不自然さを指摘し、男が猫に首輪をつけた瞬間が映っている映像の存在自体に強い疑問を示しました。(*)
読売新聞は、2月11日付朝刊で「江の島の防犯カメラには猫に首輪を付ける様子が映っており、その場を去ったオートバイの通行記録などから片山容疑者が特定された」「防犯カメラには、猫にピンク色の首輪をつける男の姿が鮮明に映っていた」「決め手となったのは、防犯カメラに残った片山容疑者の映像だった。先月3日、神奈川・江の島で、遠隔操作型ウイルスのソースコード(設計図)が入った記録媒体を野良猫に取り付ける姿が捉えられた」などと報道。しかし、14日付夕刊で一転して「捜査関係者によると、江の島の防犯カメラには、片山容疑者が今年1月3日午後3時頃、猫の体に触れたり、写真を撮ったりする様子が映っていた」と、「取り付ける姿」との表現がなくなっています。
産経新聞は、2月11日付朝刊で「遠隔操作ウイルス事件で逮捕された片山裕輔容疑者がネコに首輪を付けた映像が写っていた防犯カメラ」との写真説明を付けた記事を掲載していましたが、15日付朝刊では「防犯カメラには同3日午後3時ごろ、片山容疑者がネコに接触する姿が写っていた」と修正されています。
朝日新聞は11日付第一報で「不審な男が猫に首輪を取り付ける前後の様子が写っていた」と報じていたものの(ただ、容疑者特定の解説図で「防犯カメラに猫に首をつける様子(1月3日 江の島)」と表記)、15日付朝刊で「首輪を野良猫に付ける人物が防犯カメラに写っていた」と報じています。
(*) 片山さんらしき男が首輪を猫に取り付ける姿が映った映像は存在しないとの佐藤弁護士の指摘は、17日付スポーツ報知が報道。さらに、ジャーナリスト江川紹子さんの19日のインタビューでも同様の指摘をしています。
■片山容疑者の弁護士、無罪「確信」…PC遠隔操作事件 (スポーツ報知2013/2/17)
■【PC遠隔操作事件】被疑者の素顔を弁護人に聞く (Yahooニュース個人 江川紹子 2013/2/19 22:19)
(**) 毎日新聞は「近くの防犯カメラの映像に片山容疑者とよく似た男が写っていたことから解析を進め、猫に首輪をつけたのは片山容疑者と判断した」、日本経済新聞は「捜査本部が江の島の防犯カメラ映像を解析した結果、1月3日午後3時ごろ、片山容疑者とみられる眼鏡姿の男が猫に首輪を付けていたことが判明」と報じていますが、19日現在、防犯カメラの映像に「首輪を猫に付ける様子」がうつっていたと断定的に報じたものは確認できていません。
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