新型インフルエンザが猛威をふるった2009年、ダチョウの卵から抽出した抗体入りマスクが開発され、一躍注目を浴びました。その後、抗体を活用した花粉症やアトピーの予防など様々な商品が開発されています。
そのダチョウ卵抗体の生みの親、京都府立大学の塚本康浩教授が、このたびエッセー本を出版されました(発行:小学館)。題して『ダチョウの卵で、人類を救います』。ダチョウパワーが人類の救世主となるか、必読です。
【目次】
・序章 「ダチョウに魅せられて」
・第一章 「アトピー肌の再生を目指して」
女子大生が絶賛したジェル/悩みのもとは痒みにあり/きっかけは食中毒対策/いいものを作りたいだけ/大学時代のパトロン/運命に導かれる人々/理想の処方を求めて/夢をのせた化粧品
・第二章 「僕がダチョウに出会うまで」
虫と鳥が大好きな自然児/鳥飼の名人になる/獣医への道を歩む/ニワトリと歩んだ学生時代/いいものを作りたいだけ
・第三章 「ダチョウの秘めた力を引き出す」
ダチョウ牧場へ通う日々/ダチョウの破格の生命力/抗体研究への大転換/ダチョウを飼ってみた/血清からの抽出作戦に失敗/ダチョウの卵に見つけた答え/抗体についてのマジメな解説
・第四章 「鳥インフルエンザを阻止せよ」
産学提携ベンチャーに乗り出す/インドネシアで抗体を試す/ダチョウ抗体マスク完成/再びインドネシアへ/二〇〇九年のパンデミック
・第五章 「無限のダチョウパワー」
ダチョウとともに京都へ引っ越し/空気清浄機への応用/思わぬ方からの電話/予定外に発見した花粉症の抗体/若者の永遠の悩みを解決する/人間の「群れ」を管理する/さらに大きな病を治すために/宿敵ガンも抗体で治す/HPVとHIV
・終章 「与えられた命の意味」
あとがき
・本書の紹介文が新聞に掲載されます(毎日新聞(6月28日)、朝日新聞(7月3日)、読売新聞(7月1日))。雑誌「DIME」では塚本教授のインタビュー記事が掲載(7月17日発売号)。また、TBS系列テレビ「アカルイ・ミライ」に出演。精華キャンパスでの研究風景が紹介されます(7月1日午後7時57分~放送)。
本学生命環境科学研究科 塚本康浩教授著『ダチョウの卵で、人類を救います』刊行への別ルート