無限メールアドレスの話

かなり昔の話なんですが、「無限メールアドレス」なるサービスがあった事をご存知でしょうか?

普通、メールアドレスとは

 (ユーザ名)@(ドメイン名)

という形で表されます。「hoge@hoge.com」とかですね。

一つのメールアドレスを作るには、一つのユーザ(=つまりはアカウント)が必要になる事が一般的です。メールアドレスが10個必要になったら、アカウントを10個作る必要がある訳です。

そんな中、表題になっている「無限メールアドレス」というサービスが必要とされていました。このサービスは

 hoge@hoge.com
 hogehoge@hoge.com

のように、アットマークの前を何にしても、全てのメールは all@all.com に転送されるというサービスです。

何でこんなサービスを使う必要があるのよ?とお思いでしょう。

昔はホームページスペースを無料で借りられても高々50MB!という容量だったので、速攻で使い切ってしまう事も珍しくありませんでした。

そこでこのサービスの登場です。アットマークの前をいくらでも変えられる…もうお分かりだと思いますが、アドレスを作り放題⇒いくらでも別のメールアドレス(…に見えるが、結局行きつく先は一つ)で容量借り放題…という次第。

さすがにこのような(悪質かどうかギリギリな)使い方はともかくとして、もう少し実用的な使い方があります。色々なサービス毎にメールアドレスを作っておき、送信先毎にGMailフィルタリングをかけたりする事が出来たりします。

また、一つのアドレスが流出して迷惑メールが来るようになっても、そのアドレスを捨てて新しいアドレスを作り直してしまえば(一番裏にあるアドレスを晒さない限り)大丈夫という使い方も出来ます。

筆者は自宅でメールサーバ(=Postfix)を動かしているのですが、Postfixにはaliasという機能があります。設定ファイルに記載された設定に従い、どこのメールアドレスに転送させるかを分岐出来るという機能です。わざわざユーザを作って、各々のMailboxを作る必要はありません。まさに無限メールアドレスの機能に近い!

今になってみると、裏でこういうやり取りをやっていたんだろうな…と、サーバ管理をするようになって分かった次第。

すいません、全然実用的な話ではなく 自宅サーバの自慢(蹴) 思い出話をしたかっただけです。
関連記事

テーマ : インターネットサービス - ジャンル : コンピュータ

コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する