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リコール対象の加湿器が火元か 長崎グループホーム火災

写真:記者の質問に答えるTDKの上釜健宏社長(右から2人目)=22日午後7時35分、長崎市、上田幸一撮影拡大記者の質問に答えるTDKの上釜健宏社長(右から2人目)=22日午後7時35分、長崎市、上田幸一撮影

写真:TDK製加湿器「KS―500H」=同社提供拡大TDK製加湿器「KS―500H」=同社提供

 長崎市の認知症高齢者グループホーム「ベルハウス東山手」で4人が死亡した火災で、電子部品大手TDK(本社・東京都)の上釜健宏(かみがまたけひろ)社長は22日、長崎市で記者会見し、同社の加湿器が火元の可能性が高いことが判明したと発表した。1999年にリコールを届け出て回収を進めていた製品だった。長崎県警も加湿器が火元とみており、リコール対象の製品が使われていた経緯などを調べている。

 同社によると、グループホームで焼けた加湿器は、98年に発売された「KS―500H」で、翌99年1月までに全国で2万891台が販売された。

 しかし、ヒーターの固定が不十分なため、脱落して発煙や発火の恐れがあるとして、99年1月に別の1機種とともにリコールを届け出た。今回の火災もヒーターの脱落による発火の可能性が高いと、同社はみている。これまで全国で煙や火が出た例が46件あり、自主回収を進めてきたが、販売台数の約4分の1はまだ回収できていないという。

 県警によると、火元の部屋から黒く焦げた加湿器が見つかり、出火原因とみて捜査。焼け残った金属部品をメーカーなどに照会し、21日夜にTDK製品と判明した。TDKは22日、消費者庁にも伝えた。

 県警によると、加湿器は施設が入所者に貸し出していたもので、施設側は遺族に「(2003年の)開業当時から使っていた」と説明しているという。

 消費者庁によると、家電製品のリコールでは、回収から漏れた製品が使い続けられて事故につながるケースが毎月数件報告されているという。

 上釜社長は会見で謝罪し、「さらなる悲劇が起こらないよう、全社一丸となって回収を加速する」と述べた。同社は回収の専用フリーダイヤル(0120・604・777、午前9時〜午後7時)を設けているほか、ホームページでも回収依頼を受け付けている。

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