関西ニュース
兵庫県がPM2・5を成分分析へ 発生源特定
(02月19日 11:13)
兵庫県は4月以降、中国の大気汚染の影響が指摘される微小粒子状物質「PM2・5」の成分分析を始める。これまで、PM2・5の濃度が国の環境基準を超えても、成分が分からず、その原因を調べることは困難だったが、分析により発生源の特定につなげる。
環境省が昨年12月に各都道府県などに送った依頼に基づく。県内に32カ所あるPM2・5を測定できる測定局のうち県設置分は5カ所あり、まず豊岡市役所の測定局で始める予定。時期は年4回(5月、7~8月、10~11月、1~2月)の各2週間ずつを見込む。2013年度当初予算案に約680万円を盛り込んだ。
PM2・5には炭素や金属、土などの成分が含まれ、専門家は呼吸器系の疾患がある人や、幼い子どもへの影響を指摘している。県環境影響評価室によると、鉄やアルミの成分が出た場合は石炭の燃焼が要因と考えられるなど、成分を調べることで発生源が分かる可能性がある。
県内では、神戸、加古川市などが既に成分分析を始めている。09年度から測定している明石市でも4月以降、3カ所ある測定局のうち1カ所で成分分析を始める予定。
[神戸新聞社]
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