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法務省は21日、確定死刑囚3人の刑を同日午前に執行したと発表した。昨年12月に安倍内閣が発足して以降、初めての死刑執行となった。3人は、奈良市の小1女児誘拐殺人事件(2004年)の小林薫死刑囚(44)、茨城県土浦市の連続殺傷事件(08年)の金川真大死刑囚(29)、名古屋市のスナック店主殺害事件(02年)の加納(旧姓武藤)恵喜死刑囚(62)。また、小林死刑囚は、昨年行われたアンケートに「死刑制度には反対」などと回答していたことも明らかになった。
自民党が政権に復帰して以来、初めての死刑執行。刑を受けた3人の確定死刑囚のうち小林薫死刑囚は、昨年9~11月に、超党派でつくる「死刑廃止を推進する議員連盟」副会長で社民党党首の福島瑞穂参院議員(57)が実施したアンケートに回答し、思いをつづっていた。
回答では、死刑制度について「日本の刑法は(中略)『目には目を』の復讐(ふくしゅう)法ではない」とし「現在の死刑制度には反対」との考えを示した。死刑の代わりに仮釈放のない終身刑を導入するという意見には、「よい考え方であると思う」と記述。現行制度では、当日まで死刑執行は言い渡されないが、これに対しても「2日前に告知した上で、薬物投与で刑が執行されることを希望する」という内容を記すなど、現行の絞首刑に対する恐怖心が垣間見える。
小林死刑囚は、04年11月に奈良市の小学1年・有山楓ちゃん(当時7歳)を誘拐し殺害。05年4月に奈良地裁で始まった公判では「おわびの言葉しかない」と初めて謝罪を口にする一方で、「(満足したという気持ちに)変化はない」とも言い放っていた。公判中にも「死刑になりたい気持ちに変化はない」と表明するなど、遺族感情を逆なでする発言をしていたが、アンケートの回答からは、刑確定後に揺れ続ける感情もうかがえる。
アンケートでは、死刑判決後、自ら控訴を取り下げた理由について「弁護士を信じられなかったから」と説明。一方、大阪拘置所での生活については「友人、知人との交流ができるようにしてほしい」とし、「DVDやテレビの視聴回数を増やしてほしい」などと、不満を述べていた。
死刑確定後、小林死刑囚は弁護人に「毎年(命日の)この日を迎え、楓ちゃんの冥福を祈り、犯してしまったことを反省したい」と手紙を送付。アンケートにも「被害者には本当に申し訳ない思いでいっぱいです」と記した。1審判決時には法廷で死刑判決にガッツポーズを見せた小林死刑囚が、「死」と向き合いながら見つめた「命」の重さ。刑の執行は、そこに何をもたらしたのだろうか。
(2013年2月22日06時02分 スポーツ報知)
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