［経済］警察官１８人駆け込み退職　退職手当引き下げ前に　福井（2013.2.22 12:05）

　福井県が３月から退職手当を引き下げるのを前に、３月末に定年を迎える県警の警察官５６人のうち１８人が２月末までに退職する意向を示していることが２２日、県警への取材で分かった。

　県警によると、９割が警部補以下で、所属長級では警察署長１人が健康上の理由で退職を申し出た。県警は「長年の経験を最後まで生かしてほしいが強制はできない。組織全体で補い合うので、日常の職務に影響はない」としている。

　一方、県教育委員会によると、男性の高校教諭１人が辞職願を提出しているという。

　県は退職手当を引き下げる改正条例案を県議会が開会する２７日に提出し可決、成立の見込み。３～６月末の退職者では平均約１３０万円の減額となる。県によると、３月末の定年退職予定者は教職員や警察官を含め３１４人。