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中国で蒋介石再評価の動き、客観性増す歴史観に「韓国も見習え」―韓国紙

配信日時:2013年2月20日 13時5分
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17日、韓国紙・朝鮮日報が「中国では蒋介石氏を再評価する動きが出ている」と伝えた。写真は台北市の中正紀念館に展示された蒋介石のろう人形。
2013年2月17日、韓国紙・朝鮮日報が「中国では蒋介石氏を再評価する動きが出ている」と伝えた。中国紙・環球時報が19日付でこれを国内に紹介した。

蒋介石率いる国民党が国共内戦で中国共産党に敗れ、1949年10月に中華人民共和国が成立すると、中国本土では、蒋介石氏を「魔王」「蒋匪」などと呼ぶようになった。その人物像は一貫して残忍・無能・強欲な独裁者として認識されてきたが、ここ4〜5年、蒋介石氏を再評価する動きが徐々に現れつつある。

そうした中、中国や台湾の米国大使館に勤務経験のある元外交官ジェイ・テイラー氏が著した「ジェネラリッシモ:蒋介石と近代中国へ向けての闘争」が、2012年8月に中国本土でも出版されて注目を集めている。米政府が所蔵する蒋介石本人の日記などの資料によるもので、彼が欠点も持ち合わせる人物であったことは認めながら、日本による侵略戦争に勝利し、中国が現代化に向かうためには欠かせなかった“孤軍奮闘”の人物であったと描写している。現在、ネット上における本書へのレビューは5300件を超え、そのほぼ全てが「おススメ」の高評価を与えている。

また、華東師範大学教授による朝鮮戦争に関する著作などが次々に出版されているほか、中国から“敵将”とされてきた韓国の白善[火華](ペク・ソニョプ)氏の著作が中国本土でも出版されるなど、これまで一般に触れられることの少なかった多くの史実について公にされる方向に向かっているという。朝鮮日報の記事は最後に、「史実に忠実であろうとする成熟路線の中国に対し、既存の理念に縛られたままの韓国社会は実に見劣りがする」と結んでいる。(翻訳・編集/岡田)
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