【ソウル聯合ニュース】米国のソン・キム駐韓大使は20日、北朝鮮の3回目の核実験を受けて韓国内で高まりつつある核武装論や戦略核兵器配備を求める論調について、現実化した場合は「大きな失敗になる」とくぎを刺した。韓国経営者総協会主催の研修会で述べた。
キム大使は、朝鮮半島非核化に向けた協力を妨げる核武装などではなく、どうしたら合理的に問題を解決できるかに焦点を合わせるべきだと指摘。「重要なのはどうすれば最も強力な(韓米)連合の抑止力を維持できるかだ」と述べた。
2015年に予定される戦時作戦統制権の韓国移管問題については、「もし韓国側の準備が整わなければ移管しない」と述べ、移管延期の可能性を排除しなかった。北朝鮮の3回目の核実験後、移管延期の可能性が提起されているだけに、キム大使の発言は注目を集めそうだ。