神奈川県の黒岩祐治知事は２１日の本会議で、朝鮮学校補助金の平成２５年度当初予算案計上を見送った理由を、「朝鮮学校と北朝鮮は違うという声があることは承知している。子供たちに何の罪もないことも分かっている」と断った上で、「核実験の強行という事態に、県民の理解が得られないと判断した」と改めて説明した。
北朝鮮による３度目の核実験の直前まで補助を継続する考えを示していたことについては、これまで北朝鮮による日本人拉致事件に関する授業の継続を条件に支出してきた経緯を強調し、「約束を履行しており、その対応を評価していた」と述べた。
一方、神奈川人権センターや県高等学校教職員組合などは同日、「県民の声は別のところにある」として、予算計上を求める声明を発表。８４団体が賛同しているといい、署名活動を開始すると表明した。