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アンチのみなさん、今日もせっせとありがとうございます

2013/02/22


最近の心境として、アンチの人たちに感謝の気持ちがリアルに芽生え始めてきました。人間不思議なものです。


叩かれている=「この人物は注目に値する」とフラグ

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ぼくは「イケダハヤト」というキーワードで、日本じゅうのブログ記事やツイートをモニタリングするという気持ち悪い趣味があるのですが、最近新たな「固定アンチ」が増加傾向であることに気付きました。

誰のことばであれ、ひとつの発言が大量の人に読まれれば、「瞬間的なアンチ」は必ず出てきます。

たとえばみなさんがブログ記事を書いたとします。その記事が1万人に読まれれば、そうですね……まぁ20件は罵詈雑言ツイートがみなさんのもとに届けられるでしょう(「内容浅すぎ」「馬鹿じゃないの?」「この人大丈夫?」などなど)。

こうした「瞬間的なアンチ」はイナゴのようなものなので、作物を食い荒らしたらまた違うところへ飛んでいきます。みなさんのところに「固定」することはありません。


一方で、情報を発信しつづけていると、「固定アンチ」ともいうべき人たち、いつまでもネチネチと誹謗中傷、揚げ足取りをつづけてくる人たちが登場してきます。ぼくの場合も、長い人だと2年以上へばりついている人が何人かいますね。あぁ、なんという人生の無駄遣いでしょう。

でも、こうしたアンチの存在が、「イケダハヤト」という存在を世の中に広げるにあたって、大きな好影響をもたらしていることも事実です。彼らが粘着してくれることで、世間の人たちのぼくに対する印象が「賛否を呼ぶ意見を頻繁に発している、注目人物」に変わるわけです。

固定アンチがいなければ、せいぜい「ブログを書くのがうまい兄ちゃん」くらいの印象でしょう。「賛否を呼ぶ意見を発している、注目人物」と「ブログを書くのがうまい兄ちゃん」では、なんというか、人間としての面白味は全然違ってくると思います。


人は戦いが好きです。特に、抑圧され、温厚であることを強いられている日本社会では、「争い」がストレス解消のツールになっているような気がします。

この社会においては、ある人物なり物事が存在し、それが批判されていると、「こいつは周囲から叩かれている」という事実だけで人々は思わず注目してしまうものです。

「周囲から強烈に嫌われている」というのは、存在を広める上で、良くも悪くも強い影響を与えてくれるのです。


「それじゃ炎上マーケティングじゃないか!」という批判もいただきそうですね。

ぼくの解釈では、「炎上マーケティング」は、賛否を呼ぶために自分を偽り、ピエロに徹することです。「これはまぁ言いすぎだと思うけど、話題を呼ぶために、あえてノマドを批判してみるか」みたいな。非常な二面性があるわけですね。

とりあえず、ぼくは自分を偽ることはしていません。この記事も偽悪的で、みなさんの不快感の琴線に触れるかもしれませんが、100%本心から言っています。本心から発言した結果炎上するというのは、なんというか仕方がないことでしょう。


ぼくのことを嫌いな人たちは、「わたしはイケダハヤトが嫌いだ」という宣言をもって、間接的にぼくの役に立ってしまっているのです。これは構造的な問題です。抜け出すことはむずかしいでしょう。どうしてもぼくが許せないのなら、大人しく黙っているのが一番だと思います。

ぼく自身も、嫌いな人、軽蔑している人はそれなりの数いますが、基本的に彼らについて言及することはしません。ぼくが「あいつはおかしい」と言及することで、彼らが調子づくのは不快ですし、ほとんどの場合、何の解決にもなりません。大人しく黙っているのが吉です。


というわけで、どうしても口を噤むことができない、単細胞生物のごときアンチ・イケダハヤトのみなさん、今日もせっせとありがとうございます。


関連本。「有名人になるプロジェクト」の裏話を公開した貴重な一冊。勝間さんなりのアンチとの向きあい方についても書かれています。


photo credit: marsmet521 via photopin cc

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