東日本旅客鉄道(JR東日本)は21日、無線技術を活用した次世代型の列車制御システムをフランスメーカーから導入すると発表した。信号機や自動列車制御装置(ATC)などが不要なシステムで、調達先の候補を仏2社に絞り込んだ。2020年ごろに採用する予定。JR東は東北新幹線にドイツ製のブレーキを採用済み。今後も海外の高度な鉄道技術を積極的に取り入れる方針だ。
JR東が導入するのは「CBTC」と呼ぶシステム。昨年、CBTC導入に関心のあるメーカーを募集したところ、国内外の10社が参加。安全性やメンテナンス体制、導入実績などを比較し、今後、共同で詳細な検討を進めるメーカーにアルストム(パリ)、タレス(同)の仏2社を選んだ。12月末までに正式に依頼する1社を決める予定。
CBTCは無線を通じて、列車の位置把握といった運行管理が可能で、地上設備が大幅に減るためコスト圧縮につながるのが特徴。仏、米国、中国の都市鉄道など世界ではすでに100路線近くで導入実績があるが、日本ではJR東が20年ごろの投入を予定する常磐線(綾瀬―取手間)が初めてとなる。JR東は仏2社の豊富な経験と実績を高く評価したもようだ。
日本の高度な鉄道技術は世界で知られるものの、欧州勢がリードする分野もある。JR東の冨田哲郎社長は「優れた海外の技術は柔軟に取り入れていく」と話しており、今後、日本の鉄道各社の海外技術導入が進む可能性もある。
東日本旅客鉄道、CBTC、冨田哲郎
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