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最終更新:2013年2月22日(金) 4時56分

PM2.5「今年が突出して悪いわけでない」国立環境研究所

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 中国から飛来している大気汚染物質「PM2.5」が日本でも高い濃度で観測されている問題で、国立環境研究所はこれまでに環境基準の倍にあたる濃度のPM2.5が観測されていたとの分析結果を発表しました。

 国立環境研究所によりますと、調査期間の中で最も高い濃度のPM2.5が観測されたのは熊本県にある観測施設で、環境基準の倍にあたる、1立方メートルあたり、70マイクログラムだったということです。国立環境研究所では、西日本の各地で高い濃度が観測される日が多かった今回の分析結果を踏まえ、「大陸からの汚染の影響があったと考えられる」としています。

 一方、環境基準を超えた日数の割合は、西日本では去年と変わらないことも明らかにしていて、「今年の汚染状況が去年やおととしに比べ、突出して悪い状況ではない」という認識を示しました。

 「それほど今年の1月の濃度が際立っている訳ではない」(国立環境研究所)

 国立環境研究所は「PM2.5の本格的な観測が始まったのは2011年度からで、わからないことが多い。引き続き、観測と分析を続ける必要がある」と説明しています。(21日21:43)

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