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【サッカー】

ミランの勝因はアレグリ監督にあり

2013年2月22日 紙面から

◇欧州CL 決勝トーナメント1回戦第1戦 ACミラン2−0バルセロナ

 バルサが攻撃の手を緩めた瞬間を鮮やかにものにした。0−0で迎えた後半12分、均衡を破ったのはガーナ出身のミランMFボアテングだった。こぼれ球に反応し、左足を振り抜いてゴールネットを揺らした。

 地元スタンドは地鳴りがするかのような歓声に包まれた。

 さらに、同36分には貴重な2点目も決まった。右サイドを破り、最後はガーナ代表MFムンタリがねじ込んだ。大方の予想通り、ボール支配率では下回り、我慢の時間帯が続いていたが、粘り強い守備で対抗した。決定機をつくらせず、相手が焦るのを待つ展開へと持ち込んだ。

 「自陣に引きすぎないようにした。コンパクトに動けたことで攻守両面が機能した」と振り返ったアレグリ監督。バルサのパスワークを封じるため、選手たちにコンパクトな陣形を絶えず崩さないように要求し、これを完遂させた。

 ヒーローのひとりであるムンタリは、「相手よりも常に先手を取るように監督から指示されていた。みんながその通りに動けたのが勝因」と満面の笑みで、監督の采配(さいはい)をたたえた。翌日の地元紙も通常は選手に与えるマン・オブ・ザ・マッチの称号を指揮官に贈り、勝因は監督にありと絶賛した。

 ミランがバルサに勝ったのは8シーズンぶり。今季序盤は不振をかこっていたが、国内リーグでも調子を取りもどしてきた。優勝候補の一角にも挙がっていなかった名門が、一気に大会の主役に躍り出そうな勢いだ。 (酒巻陽子)

 

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