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【サッカー】

バルサ「じゃがいも畑」で収穫「0」

2013年2月22日 紙面から

◇欧州CL 決勝トーナメント1回戦第1戦

 【ミラノ(イタリア)酒巻陽子】欧州チャンピオンズリーグ(CL)は20日、各地で決勝トーナメント1回戦第1戦の2試合を行い、バルセロナ(スペイン)がアウェーでACミラン(イタリア)に0−2で完敗を喫した。DF内田篤人(24)が所属するシャルケ(ドイツ)は敵地でガラタサライ(トルコ)と1−1で引き分け、太ももを負傷している内田はベンチから外れた。バルサはミランの徹底した守備に苦しみ、エースのFWメッシも不発に終わった。両カードの第2戦は3月12日に行われる。

    ◇

 エースのFWメッシ、そしてチーム全体が大一番で今季最悪のプレーを見せた。ロウラ監督代行が「じゃがいも畑」と表現した凸凹のピッチと相手の厳しいプレスに苦しみ、MFシャビ、MFイニエスタら自慢のMF陣による持ち前のパスワークは精度とスピードが半減。65%のボール支配率も相手に「持たされていた」だけで、肝心のチャンスは全くつくり出せなかった。

 頼みのメッシは沈黙し、前半10分に放ったシュートがDFにブロックされた後は、流れの中からシュートを1本も打てず。後半18分に得た直接FKのチャンスにもシュートを豪快に打ち上げるなど、すべてがうまくいかなかった。

 守っては運にも見放された。後半12分の先制シーンではMFモントリーボのシュートがDFサパタの手に当たる明らかなハンドが見逃されてしまう。その結果、ゴール前にこぼれたボールをMFボアテングに蹴り込まれて失点。さらに同36分にはカウンターから痛恨の2失点目を喫した。

 「相手が手にした結果は出来過ぎ。シュートのはね返りとカウンターで手にした2つのチャンスを共にゴールにつなげた」。試合後のロウラ監督代行は厳しい表情で敗戦を悔やむ一方、「選手たちに対する信頼は変わらない。相手は第2戦でも同じように戦ってくるだろうが、われわれのホームでは今日のようにはいかない。難しいが、逆転できる自信はある」と、逆転での8強進出へ強い意欲を示した。

 過去にバルサは第1戦の0−2を覆した経験がないが、0−3からの大逆転はある。主将のDFプジョルは「俺たちは重要な試合には慣れている。第2戦は真のファイナル。立ち上がらなければいけない」と選手たちに奮起を呼びかけた。 (バルセロナ、工藤拓)

 

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