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【グラニュース】


田中隼、ピクシー認定MVP

2013年2月22日 紙面から

開幕戦に向けキレのある動きを見せる田中隼(中央)

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 名古屋グランパスは21日、トヨタスポーツセンターで愛院大と45分3本の練習試合を行い、合計9−0で勝利した。2本目途中から出場したDF田中隼磨(30)が1ゴール3アシストを記録し、ストイコビッチ監督がMVPに挙げる大活躍。主力組で先発した2年目のMF田鍋に対し、昨年までの不動のレギュラーが貫禄を見せつけた。

 鉄人の健在を示す強烈な一撃だった。2本目41分、ペナルティーエリア外でこぼれ球を拾った田中隼が、迷いなく右足を振り抜く。ボールはGKを超えたところで急激に落下。公式戦ではほとんど見せたことのない無回転ドライブシュートで、詰め掛けたサポーターをどよめかせた。さらに3本目には右サイドを再三突破しクロスで3アシスト。「普通ですよ、普通」と事もなげに言ったが、圧倒的な結果をたたきつけた。

 試合後、ストイコビッチ監督は「今日は隼磨がMVPだと思う。いいクロスを上げていた」と絶賛。その直後、「なぜそれをJリーグでできないんだ!! 同じことをやってくれ!! あれをしっかり出してくれ!!」と、持っていたカイロを地面にたたきつけて激高した。そこまで指揮官が興奮するほど、この日の田中隼の動きは際立っていた。

 J1通算321試合出場を誇り、昨季までは不動の右サイドバック。しかし今季から導入された3−4−3システムでは、右サイドハーフのポジションは安泰ではない。20日の戦術練習ではボランチでのプレーを言い渡され、この試合では16日のブリラム戦でアピールに成功した19歳のMF田鍋が先発。いくつかの触発要因があったうえでのこの活躍は、指揮官の狙い通りだったのかもしれない。

 「もともとそんな不動の存在じゃない。チームメートみんながライバルだと思うし、刺激し合って成長していくのはチームにとって良いこと」。あくまで泰然自若を強調するのは、これまで幾多の競争を勝ち抜いてきた自負があるからこそ。百戦錬磨の男は、もちろん7年連続の開幕スタメンを譲るつもりはない。 (宮崎厚志)

 

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