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IMF 「通貨安競争」懸念行きすぎ2月22日 4時3分
IMF=国際通貨基金は、日本の金融緩和姿勢で円安が進んだことについて、これをきっかけに「通貨安競争」が世界に広がると懸念するのは行きすぎだなどとする報告書を21日、公表しました。
この報告書は、今月中旬にモスクワで開かれたG20、主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議に提出されたものです。
日本が大胆な金融緩和姿勢を打ち出してから比較的速いペースで円安が進み、これをきっかけに金融緩和によって輸出を有利にする「通貨安競争」が広がるのではないかという懸念が世界各国で強まりました。
これについて報告書は、最近の円安は、日本の金融緩和姿勢に加え、日本の貿易赤字が拡大していることや、比較的安全な資産として円を買う動きが落ち着いたことなどを反映したもので、「通貨安競争を懸念するのは行きすぎだ」という認識を示しています。
さらに、これまでの過度な円高が修正される動きだとも指摘し、最近の相場の動きは経済実態などを反映したものだという立場を示しています。
一方、日本の政策対応について、2%の物価上昇率の目標設定など、金融政策は正しい方向に向かっているものの、より強力な緩和策が必要だと指摘するとともに、財政政策については「将来にわたって財政の安定を保つための確かな計画がない」として、財政再建策を速やかに示すよう強く促しています。
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