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自殺の酪農家遺族 東電提訴へ
2月20日 21時15分

おととし、福島県相馬市の酪農家の男性が自殺したのは、原発事故による避難で家族が離れ離れになったことや、酪農を続けられなくなったことが原因だとして、男性の遺族が、東京電力に慰謝料などの支払いを求める訴えを起こすことになりました。

訴えを起こすのは、おととし6月、自宅の小屋で自殺した福島県相馬市の酪農家、菅野重清さん(当時54)の妻で、フィリピン人のバネッサさん(34)と8歳と6歳の2人の息子です。
バネッサさんは20日、東京で記者会見し、「夫は『原発さえなければ』と書き残して命を絶った。原発事故によって、仕事も家族の団らんも地域での生活もすべてを奪われました」と述べました。
そして、自殺は、原発事故による避難で家族が離れ離れになったことや、酪農を続けられなくなったことが原因だとして、東京電力に慰謝料などおよそ1億1000万円の支払いを求める訴えを、来月、東京地方裁判所に起こすことを明らかにしました。
内閣府の調査によりますと、福島県では、おととし6月から去年12月までの間に、東日本大震災と原発事故を理由に少なくとも21人が自殺しているということです。

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