2013.2.22 05:03

たけし、高田文夫は「棺おけに両足入ってる」(2/2ページ)

公開収録に臨んだビートたけし(右)は、自身のものまねを得意とする松村邦洋を相手に、欠席した高田文夫のブラックジョークでわかせた

公開収録に臨んだビートたけし(右)は、自身のものまねを得意とする松村邦洋を相手に、欠席した高田文夫のブラックジョークでわかせた【拡大】

 元祖“毒舌芸人”が真骨頂を見せ、ユーモラスに盟友をいじり倒した-。

 この日、オールナイトニッポンの放送45周年を祝う特別企画として、「ビートたけしのオールナイトニッポン」が2008年2月放送の40周年番組以来、5年ぶりに復活。1981年から90年までレギュラー出演した同番組の顔として、当時の構成作家だった高田とともに、収録前、会見を行う予定だったが、当日朝に“アクシデント”が発生した。高田が体調不良で欠席したのだ。

 高田は昨年4月に心肺機能疾患で倒れ、手術、入院を経て、同11月に同局のレギュラー番組「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」で復帰。最近は毎週月曜と金曜の生放送に出演していたが、今週はスペシャル週間で月曜から5日連続で出演する予定だった。

 同局広報によると、疲労による体調不良で「深刻な状態ではまったくない」と説明。たけしは高田を気遣い、会見を中止したが、公開収録では毒舌を全開させた。

 タレント、松村邦洋(45)を相手に「本当は高田文夫がいなきゃいけないのに、追悼式典になっちゃったじゃないか。ついに逝っちゃったか、本当は!?」「また移植(手術)するの?」とからかった。

 放送日の24日が号砲の東京マラソンを引き合いに出し、「高田さんが出たら世界記録が出るよ。心臓にペースメーカーがついているんだから。100メートルを10秒で走っても息ひとつ乱れない」と笑わせた。

 番組には高田から直筆コメントが寄せられ、「たけしさん、50周年は生きてたら、ちゃんとやりましょう。じゃあね、バイビー」と5年後の共演を約束。ノーテンキな盟友に、たけしは「ずうずうしい。棺おけに両足が入っているのに」と苦笑しながらも、リスペクトは忘れない。非公開の収録では「あの人が今の放送作家の形を作った」と功績を称えた。

(紙面から)