地下銀行容疑、2人逮捕 韓国へ不正送金

(2013/2/21 07:10)

 韓国に現金を不正送金する「地下銀行」を営んだとして、浜松中央署と県警国際捜査課などは20日、銀行法違反の疑いで、いずれも韓国国籍で、大阪市生野区鶴橋、会社経営の男(50)、兵庫県尼崎市東園田町、男(52)の両容疑者を逮捕した。同署などは2人が管理する国内の金融機関口座に、過去3年間で約19億円の入金を確認、金の流れなど実態解明を進めている。
 2人の逮捕容疑は韓国内の仲間と共謀して、2011年9月上旬から12年7月下旬までの間、浜松市内の韓国人女性3人から兵庫県内などで依頼を受け、約20回にわたり約880万円を韓国に送金し、銀行業を無免許で営んだ疑い。
 同署によると、2人は電話で送金依頼を受けていた。日本国内の銀行口座で現金を預かると韓国内の仲間に連絡し、現地のプール金口座から、顧客が指定する口座に送金していた。金額に応じて千~2千円の手数料を受け、為替レートの利ざやでも利益を得ていたという。依頼から数時間で指定先口座に現金を振り込む“スピード入金”が売り物だった。
 同署などはプール金口座にストックするための金は、両国を行き来する「ポッタリ」と呼ばれる行商人に現金を預けて韓国内に運び入れていたとみている。
 同署などは昨年10月、短期滞在ビザで入国した女を風俗店従業員として働かせていたとして、浜松市内のデリバリーヘルスを入管難民法違反容疑で摘発した。この事件の関係者3人が地下銀行を利用していることを突き止め、捜査を進めていた。

関連記事

by weblio


このほかの記事

    ロード中 関連記事を取得中...