広島市中区のお好み焼き店兼住居で谷口忠男さん=当時(64)=夫婦が殺害された事件で、強盗殺人などの罪に問われた無職竹中誠司被告(25)の裁判員裁判の公判が21日、広島地裁(伊名波宏仁裁判長)であり、同被告は被告人質問で、自白調書について「警察が話を作った」と述べた。
同被告は初公判で「覚えていない」と起訴内容を否認している。
弁護側の質問で、同被告は殺害などを認めた調書や上申書について「刑事が下書きしたものをそのまま書き写した」「署名も拒否させてもらえなかった」などと述べた。
一方、検察側の質問には「知らぬ存ぜぬではすまされないと思っている」と述べ、「自分が犯人かもしれないと思っているのか」との問いに「そうだと思います」と答えた。
[時事通信社]