NHK関西のニュース 大阪放送局
女児殺害小林薫死刑囚の刑執行
平成16年に奈良市で当時小学1年生の女の子を下校途中に連れ去り殺害した罪で死刑が確定していた小林薫死刑囚ら死刑囚3人に、21日午前、死刑が執行されました。
小林薫死刑囚(44)は平成16年11月、奈良市で当時、小学1年生の女の子を下校途中に連れ去り殺害したあと、奈良県平群町の道路脇に遺体を遺棄したなどとして翌月逮捕されました。
1審の奈良地方裁判所は平成18年に「殺害後、母親に遺体の写真をメールで送りつけるなど冷酷で非人間的な犯行だ。何の落ち度もない幼い女の子が殺害されたことなどを考えると被害者が1人であっても極刑を避けるべきではない」と指摘して死刑を言い渡しました。死刑が確定していた平成20年、小林死刑囚は「女の子に睡眠薬を飲ませたら、風呂に入っておぼれただけで殺すつもりはなかった」などと主張し、裁判のやり直しを求めました。
これに対して最高裁判所は平成21年に請求を認めない決定を出していました。
殺害された女の子が住んでいた地区の自治連合会の元会長で、事件のあと女の子が通っていた小学校の児童の登下校を見守る活動を続けてきた安達孝雄さん(79)は「気持ちの面でひと区切りついたというのが実感です。事件のあと大切なお友だちや、地域を大人みんなで守るからねと約束したのでその約束はこれからも絶対に守るよと報告したいです」と話していました。
02月21日 12時24分