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東電 1号機の未公開映像公表
2月15日 23時1分

原発事故の調査を担当した国会の事故調査委員会の元委員が、東京電力側の虚偽説明によって1号機の現場調査を妨害されたとして国会に調査を求めている問題で、東京電力は15日、去年11月に自分たちだけで現場調査を行っていたことを明らかにし、未公開の映像を公表しました。
これまで公表しなかったことについて、東京電力は「現場が公表済みと思い込んでいたため」と説明しています。

この問題は、国会事故調の元委員が去年2月、福島第一原発1号機の現場調査を計画した際、東京電力から事実と異なる説明を受けたため調査を断念したとして、国会に調査を求めているものです。
国会事故調は最終報告で、1号機の事態を悪化させた大きな要因について、4階にある非常用の冷却装置につながる配管付近で地震直後に水漏れが目撃されているとして、地震で配管が破損した可能性が否定できないと指摘していました。
これについて東京電力は、15日の記者会見で、国会事故調の指摘を受けて、去年11月に自分たちだけで現場調査をしていたことを明らかにし、そのときに撮影した未公開の映像を公表しました。
映像には4階の天井付近を目視で調べる様子が映っていて、東京電力によりますと、使用済み核燃料の貯蔵プールがある5階からつながるダクトの一部に破れが見つかったということです。
水漏れを巡って、東京電力は、国会事故調の指摘に反論し、地震の揺れでプールからあふれた水がダクトを通じて4階に流れ込んだ可能性をこれまでも主張していて、このときの調査結果は、主張を裏付けるものだとしています。
調査を行っていたことを含め公表していなかったことについて、東京電力は「現場の担当者が公表済みと思い込んでいたためで、隠そうとしたわけではない」と説明しています。

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