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原子力規制委員長「議論尽くす」/東通原発断層評価
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原子力規制委員会の田中俊一委員長は20日の会見で、東北電力東通原発の敷地内断層の評価会合をめぐり、「事業者と議論を尽くす必要がある」と述べ、事業者との意思疎通に配慮する姿勢を示した。現地調査団が評価会合で活断層の可能性が高いとする報告書案を示したものの、東北電力側は会合直前の出席要請や報告書案提示の時期など運営方法に不満を訴えていた。
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18日の評価会合では調査団メンバーの質問に対し、東北電力担当者が資料データを持ち合わせず、議論がすれ違う場面が多く見られた。東北電力側は同日の会見で、3日前に会合出席要請を受けた上、報告書案を提示されたのが当日朝だったため、資料整理などの準備がしきれなかったとし「会議を意義あるものにするため、事業者ともっとコミュニケーションを取ってほしい」と規制委に求めていた。
田中氏は会見で、事業者のデータがそろわなかったこともあり評価会合の議論が少しすれ違った−とした上で「これで打ち切りではなく今後も意見を聞く。事業者側の答えに時間がかかるのであれば適宜協議し、できるだけ議論を尽くしたい」と述べた。
今後の断層評価の議論については「現段階のデータでは、こういう結論だという段階。これからまだ続編がある。事業者には大きな問題なので納得のプロセスが大事」との考えを示した。
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