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【免訴】明石歩道橋事故 元副署長の裁判打ち切り

2/21 00:42

12年前、兵庫県明石市で起きた歩道橋事故の裁判で、神戸地裁は、強制起訴された元副署長の刑事責任を問えないとし、裁判を打ち切る判決をくだしました。

重大事故の責任の所在が問われた今回の裁判。判決が言い渡された榊被告は、表情を変えず席に戻り、判決理由を聞いていました。2001年7月に起きた明石市の歩道橋事故では、花火大会の見物客ら11人が死亡して247人が重軽傷を負いました。そして、明石署の元副署長・榊和晄被告が業務上過失致死傷の罪で強制起訴されて、禁錮3年6ヵ月を求刑されていました。裁判は、すでに実刑判決を受けた現場責任者の元警察官との「過失の共犯関係」が成りたつかなどが争点でした。判決で神戸地裁は、「榊被告に過失はなく、元警察官との共犯関係も認められない」と指摘。さらに、「強制起訴の時点で、公訴時効が成立していた」として、有罪・無罪を判断せずに裁判を打ち切る「免訴」の判断をくだしました。法廷内にいた遺族らは下を向いて、納得がいかないといった表情でした。午後には、遺族らの会見が開かれます。