787:機体の電気回路に設計ミス…運輸安全委

毎日新聞 2013年02月20日 20時47分(最終更新 02月21日 00時00分)

ボーイング787のナビゲーションライトの位置
ボーイング787のナビゲーションライトの位置

 全日空ボーイング787のメーンバッテリーが発煙し、高松空港に緊急着陸したトラブルで、国土交通省運輸安全委員会は20日、機体の電気回路の配線に設計ミスが見つかったと発表した。安全委によると、ボーイング社は遅くとも11年11月にはミスの可能性に気付いて設計図を改訂したが、同機は改修されないまま運航していた。理由は不明という。発煙と直接の関係はないとみられるが、想定外の事態に安全委は不信感を募らせており、他にもミスがないか調査する方針。

 安全委によると、別の全日空機2機と合わせ、初期に製造された3機で同じ設計ミスをした可能性があるが、「安全上大きな問題はない」としている。

 トラブルのあった機体を調査中、両翼端と尾部のナビゲーションライト(航空灯)がスイッチを切っても消えないことが判明。設計図の誤りで、補助動力装置用バッテリーの配線が、他の電気回路を通じメーンバッテリーの配線につながっていることが分かった。

 メーンバッテリーと誤って接続された配線の間にある電流の逆流防止装置には異常がないため、発煙の原因と設計ミスの関連性は低いとみられる。ただ、メーンバッテリーの電圧を測るフライトレコーダーには影響を与えた可能性があり、安全委は記録されたデータへの影響を詳しく調査。国交省航空局もボ社や米連邦航空局(FAA)に調査を求めた。

 安全委はこの日、発煙したメーンバッテリーの調査状況も公表。内部のリチウムイオン電池のアルミ製配線が溶けていたことから、過大な電流や熱暴走で660度以上の高温になったとみられる。【桐野耕一】

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