【工藤隆治】沖縄県・尖閣諸島周辺の日本の領海で、中国公船が日本の漁船の間近に迫っていたことが20日わかった。漁船の船長は中国公船に追い回されたと主張している。海上保安庁も中国公船と漁船との接近を確認しているが、「追跡だったのかはっきりしない」としている。
海保によると、中国の海洋監視船「海監」3隻は17日深夜、魚釣島の北北西で接続水域に入り、翌18日の午前9時前後に魚釣島の東から相次いで領海に侵入。この後、領海内にいた日本の第11善幸丸(9トン)に近づいたという。近くにいた海保の巡視船が確認し、接触や事故がないか警戒した。
領海内で海監66は魚釣島を1周し、海監50は魚釣島に約1キロの距離まで近づいた。海監46も含めた3隻で、南小島の東側を中心にジグザグに動き回った。これが善幸丸の追跡だったかどうか、海保幹部は「中国側の意図はわからない。我々は領海に入ってきた相手に対して、従来通り淡々と対処するだけだ」と話した。
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朝日新聞社会部