富山のニュース 【2月20日01時50分更新】

昨年のサイバー犯罪摘発は58件 富山県警、過去5年で最多
 パソコン遠隔操作事件などサイバー犯罪の脅威が高まる中、富山県警が昨年摘発したサ イバー犯罪の件数が、前年比3倍超の58件と過去5年で最多となったことが19日分か った。オークションを利用した詐欺や県青少年健全育成条例違反が目立ち、新手のファイ ル共有ソフトを使った違法動画配信の摘発もあった。

 前年はなかった、ネットオークションで購入者から現金をだまし取る詐欺が最多の13 件確認された。県青少年健全育成条例違反12件(前年比11件増)、アダルトアニメの 違法コピーを販売するなどの著作権法違反6件(1件増)と続いた。

 警視庁などと連携した集中取り締まりでは昨年11月、新手のファイル共有ソフト「パ ーフェクトダーク」を使ってわいせつ動画を違法配信していた高岡市の男を逮捕。IPア ドレスの解析を基に容疑を裏付けた。

 県警によると、サイバー犯罪の摘発件数は2008〜10年は15〜31件で推移し、 11年は19件だった。

 県警は昨年春の定期人事異動で、生活環境課サイバー犯罪対策室の専従捜査員を7人増 員し、12人態勢とした。県警は態勢強化、対策室の技能の底上げを図ったことも摘発数 の増加に結び付いたと分析し、「サイバー犯罪は社会問題化しており、今後も取り締まり を徹底する」(生活環境課)としている。


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