ツルネンマルテイ_tsurunen_marutei
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第1回瀬戸内海環境フォーラム(2002年9月6日〜7日開催) 事前取材旅行
日時:2002年6月22日(土)〜24日(月)
場所:広島県安芸津町・尾道市・内海町
参加者:
ツルネンマルテイ
枝廣淳子(環境ジャーナリスト)
池本よ志子(企業活力支援士)
中野武登(広島工業大学環境学部教授)
福田雄二郎(EM環境マガジン[エコ・ピュア]編集長)
村瀬道幸(広島EM普及協会事務局長)
渡辺千秋・松橋裕(日本テレビ)
安藤友幸(RCC中国放送)

6月22日(土)

 広島空港内で事前打ち合わせ。村瀬氏より、今回の視察内容の説明がある。また、本年9月に行われる第1回瀬戸内海環境フォーラムは、第3回世界水フォーラム(2003年開催、運営委員会会長:橋本龍太郎)の後援を受けることが決まったとの報告を受ける。

6月23日(日)
広島県安芸津町役場・世代間交流プラザ会議室

安芸津町役場・世代間交流プラザ会議室 山脇助役、早田建設課長補佐から安芸津町における「EMによる環境保全対策」の取り組みについて説明を受ける。
1999年2月に環境保全対策協議会を設立、内海町を視察。同年7月から干拓水路にEM活性液等の投入を開始、水質検査も好結果、水路周辺の住民からも蚊や悪臭がなくなったという報告を受ける。2000年1月には民間主体の「環境衛生対策プロジェクトチーム」(安芸津町公衆衛生推進協議会長竹岡敏弘チーフ)を発足。公衆衛生協議会でEM培養機を購入、「EM米のとぎ汁発酵液」についての講習会を開き、現在では全世帯の60%にあたる2,500世帯がEM活性液を日常生活の中で活用している。各家庭の台所、風呂等でEM活性液を使用することにより、家庭排水よりEMが各水路に排水され、周辺水路のヘドロ・悪臭が除去、最下流の排水口付近の海底等の浄化も確認された。また、2001年12月には「安芸津町環境美化及び浄化に関する条例」を施行、住民等の責務として、EM等の使用を考慮し、河川等及び海等の水質汚濁の防止に努めなくてはならないとした。
質疑は、
【問】住民は具体的には何をするのか?(枝廣氏)
【答】500ml活性液を無料でもって帰り、「EM米のとぎ汁発酵液」を作る。食器洗いや、風呂に使用。受付は町役場。(竹岡氏)
【問】なぜこんなに短期間で官民一体の事業が成功したか?(ツルネン)
【答】あくまで民が主体。自分の体験を元に住民に説明。(竹岡氏)など。
また、中野教授からは、EMでなぜヘドロがなくなるのかの調査内容の説明があり、環境破壊された自然界の修復は自然のもので行うのが望ましいとの意見が出された。
質疑の後、世代間交流プラザ1階にあるEM活性液製造現場を見学。(EM団子もここで製造。)

水路現場

 家庭排水また直接EM活性液投入により、ヘドロ・悪臭が消えた水路を見学。実際にEM活性液を投入してもらう。
EM活性液を投入しているところ
カキ筏

 船でカキ筏へ。安芸津町漁業組合千葉組合長から現状及び今後の予定の説明を受ける。
 カキ筏の下の海底部分はカキのフンなどでヘドロが発生し貧酸素でカキが死んでしまう。昨年10月からEM団子の投入を開始(2001年10月600個、2002年4月1,500個、5月2,400個)。今後も定期的に投入。
 中野教授から調査内容(円柱を差し込みヘドロの層を検査)について説明。2ヶ月に1回検査、ヘドロの中の生物について、浄化によって虫等がどう増えるのか等を調査。
 実際にEM団子を投入。

千葉組合長から船上でEM団子
の説明を受けている
尾道市山波の州

 船で山波の州に渡り、潮干狩りを見学。山波漁業組合元組合長浜原さんより説明。干拓や工業排水、家庭排水等でアサリの量が減っていたが、1999年頃からたくさん取れるようになった。考えられる原因は、ちょうど同じ時期から内海町でEMの活用が始まり、潮の流れによって山波の州にEMが流れ浄化されたのではないか。また、小田社会福祉協議会副会長からは、山波地区(1,550戸)でも家庭でEMの活用を始める予定であることが報告される。
浜原さんからアサリの状況を聞いている

6月24日(月)
内海町海苔養殖業者・兼田功さん

 「EM有機海苔」(通常、海苔の養殖・加工には、農業で農薬を使う様に、その工程で酸や塩素などの化学薬品を使用されるが、兼田さんは一切使用していない。)を生産。EMは、当初(1997年)海苔網の悪臭除去に使用。つづいて加工時の処理水の浄化や回収槽などに使用。試行錯誤を重ねながら現在は、海苔養殖のすべての工程にEMが活用されている。
 1997年からEMを使用し始めたが、翌1998年には、EM活性液が流れる水路のヘドロが無くなっていた。また、タンクの壁面の腐食やプロペラの錆が無くなり、乾燥機は連続65日も作業ができ、工場内の空気も浄化された。
 また、拡大培養機5台で2次培養(海苔を浄化した水で培養)を行い、スペシャル活性液を作っている。(海苔には海苔に必要な菌がある)

兼田さんからEM有機海苔養殖の
工程の説明を聞く
内海町役場

 佐藤町長、柿木助役から内海町でのEMの取り組みの説明を受ける。1995年に1人の主婦の生ごみリサイクルからEM活動は始まる。翌年には、生ごみ減量対策として町が密閉バケツの補助を出すなど、町でのEMが広がり、その後、米のとぎ汁運動へと発展。ため池のヘドロ・悪臭の除去に効果が表れる。それまでため池のヘドロ除去に掛かっていた予算が大幅に削減された。
 また、2001年8月からは、地域の子どもたちも参加して、内浦小学校前の干潟の浄化活動を始めた。

佐藤町長、柿木助役から町の取り組みを聞く
兼田嘉之さん宅

 米のとぎ汁発酵液の作り方、活用を見学、奥様から説明を受ける。入浴剤として使用。その残り湯で洗濯。風呂桶は、洗剤を使わなくてもきれいになる(ぬめりがない)。
奥様がEM米のとぎ汁を作っているところ


兼田さんのEM有機海苔を食べているところ
内浦小学校

 内浦小学校の生徒と町民の皆さんで小学校前の内浦湾に、EM米のとぎ汁発酵液を投入。2001年8月から干潟の浄化活動として始めている。その後、小学校講堂でツルネンと生徒でディスカッション。また、福田校長からも話を聞く。3年前にプールの掃除にEMを初めて活用。臭いもなく、掃除が楽。また、悪臭対策でトイレに使用、教育の中でもEMボカシづくりを実践し学級菜園などに活用している。
内浦小学校の生徒がEM米のとぎ汁を内浦湾に投入しているところ


内浦小学校講堂にて生徒とのディスカッション


 今回の取材は、本年9月6日〜7日に瀬戸内海に浮かぶ大三島で開催される「瀬戸内海環境フォーラム」で行う環境レポートのためのものであった。フォーラムには瀬戸内海周辺の自治体、大学、NPO, 漁業組合、企業関係者および住民などが参加する予定であり、中心テーマは、EMを活用した環境浄化運動である。
 その大三島では瀬戸内海蘇生大型プロジェクトが始まろうとしています。それについては追ってご報告したいと思います。
 EMによって瀬戸内海が蘇るのはそう遠い話ではないかもしれない。

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