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ロシアで落下の隕石 捜索続く
2月17日 19時17分

ロシアで落下の隕石 捜索続く
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隕石(いんせき)が爆発して破片が落下し、大きな被害が出たロシア中部のチェリャビンスク州では、3日目の17日もロシア政府が2万4000人を動員して壊れた窓ガラスなどの修復作業を急いでいるほか、落下した破片の捜索を続けることにしています。

ロシア中部に15日、落下した隕石について、NASA=アメリカ航空宇宙局は、およそ1万トンの小惑星が猛烈な速度で大気圏に突入して爆発し、その一部が落下したとみています。
チェリャビンスク州一帯では、爆発の強い衝撃でおよそ4500棟の建物で窓ガラスや壁が壊れるなどの被害が出て、子ども250人を含む1100人を超える人たちがけがをしました。
ロシア政府は2万4000人を動員して、18日から授業を再開する学校をはじめ、これまでに1700棟余りの建物で窓ガラスなどの修理を終えたということです。
一方、ロシア政府は、凍った水面に直径8メートルの穴が見つかったチェリャビンスク近郊の湖の周辺で直径1センチほどの物体を複数採取して、隕石の破片かどうかを調べているほか、別の場所でも捜索を続けることにしています。
また、チェリャビンスク州に隣接する隣国のカザフスタン北部でも、3つの村で住民から隕石が落下するのを目撃したという情報が寄せられたことから、カザフスタン政府が破片が落下した痕跡がないか調査を行っています。

チェリャビンスクで復旧作業進む

隕石の落下から2日がたったチェリャビンスクでは、爆発などの衝撃波で壊れた建物の復旧作業が進んでいます。
このうち中心部にある大学の体育館では、衝撃波によって窓ガラスのおよそ80%が割れ、地元の建設会社が臨時の措置として透明のシートを張る作業を進めています。
建設会社によりますと、復旧作業は18日までには終わる見通しだということです。
また、州立病院の1つでは、割れたガラスの破片で切り傷を負うなどしてこの2日間でおよそ160人の患者が治療を受けましたが、ほとんどの患者は自宅に戻っており、今も入院しているのは頭などにけがをした10人だということです。
中心部の繁華街では、買い物や食事を楽しむ市民の姿も見られ、チェリャビンスクの街は平静を取り戻しつつあります。

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