ロシア当局「ニセ隕石」に注意呼びかけ

2月20日 6時0分

ロシア中部、チェリャビンスク近郊の湖周辺で複数の隕石の破片が見つかったことを受けて、インターネット上では、隕石だとする石を売り込む投稿が急速に増え、ロシアの警察が偽物にだまされないよう注意を呼びかけています。

ロシア中部のチェリャビンスク近郊では、隕石の破片が見つかった湖の周辺以外の場所でも、住民が空から降ってきた黒い石を拾ったという情報が伝えられています。
黒い石が多く見つかった村では、遠くから石を買い付けにくる人の姿が目立つようになり、これに合わせてインターネット上では、チェリャビンスクの隕石だとする石を売り込む投稿が急速に増えています。
中には重さ５００グラムの石に１００万ルーブル（日本円で約３００万円）の値段をつけている書き込みもみられます。
これに対してロシアの警察は１９日、「専門家が鑑定したもの以外は隕石とはいえず、偽物の販売は詐欺罪に当たる」と警告し、３０件余りの書き込みや広告を調べていることを明らかにするとともに、偽物にだまされないよう注意を呼びかけています。
ネット上では、アメリカやチェコなどから、「ロシアにいる家族が拾ったので買ってほしい」という英語での投稿もあり、隕石だとする石の売り込みは、ロシア以外にも広がっています。