2011年06月11日

原発苦に自殺した酪農家 この方は私の知り合い

テーマ:震災

今日で震災 3カ月目

朝、いきなり訃報が届いた

先日紹介した フィリピンに夜逃げした酪農家仲間


この方が自殺した。


首つり自殺だ。


牛舎の堆肥処理の施設の角で ナイロンのひもで首を吊っていた。
大柄で体重がたぶん90キロ位。

ひもは首つり後に伸びて 最終的には本人の足が地面にまで付いていた状態で発見された。

知った経緯は偶然が重なって。。。

今日、弟が和牛を購入するため 本宮市の競りに行った。
私の家は和牛飼育をしてないので牛を移動させるためのトラックを持ち合せていない。
近所で畜産を営む叔父にトラックを出してもらう手配になっていた。

弟は直接競り場へ。

叔父は この夜逃げした酪農家(今回自殺した方)の牛を競り場に運ぶ手配になっていたので今日の朝
この酪農家の牧場に行ったのだ。

そこで発見した。
そしてすぐ私の店に連絡が入ったわけだ。

幸い、第一発見者は叔父ではなく 牛の移動のため立ち合いに来ていたJA職員。

牛舎のべニア板には マジックで遺書がたくさん書いてあったそうだ。

・今回の事は全て東電が悪い。
・保証人になってくれた近所の酪農家のおばあさんには迷惑かけて申し訳ない
・負債の返済には自分の生命保険を充ててほしい。
・子供たちへ 何もしてあげられなくてゴメン・・・

時間は昨日の 1:50pm


昔 まだ私が子供のころ 何かとかまってもらっていた。
この牧場に手伝いに行ってご飯をもらったりもしていた。

そして 子供はまだ 幼稚園と 小学校低学年。

嫁さん(フィリピンの方)と子供は まだフィリピンにいるそうだ。

やるせない

私自身、今回の原発の事故の責任は 単純に東電だけにあるわけではないと思っている
政府にもある ということはこれまでの原発政策に白札を投じて一任してしまっていた
私たち有権者にも社会的な責任があると思っている。

だが こうして 実際に自殺者まで出ると 感情が納得しない。
なにせ これまでの東電の対応・国の対応は

事を荒立てることを嫌い 情報を隠蔽し いかに安全性へ疑念を投げかける議論があろうとも
政府見解としてごり押しして、それを軸にいかなる質問も消し去ろうとしてしまう。
この論議のごり押しは 法廷で鍛えた弁護士上がりの官房長官にはこの上なく適任だったに違いない。

原発事故ではなく こういった国や東電の姿勢には どうしても納得できない。

世界の倦みだし。。。
今、これから私たちは 今まで住んでいた私たちの世界がどれだけ
欺瞞と嘘に塗り固められてきたが 知る必要がある。
これはその端緒なのかも知れない。

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