2011年04月28日

原発事故によりついに出た 酪農家の夜逃げ・・・

テーマ:震災

酪農家仲間 
むかしから知り合いで、私も小さいころよくあそんでもらったり
仕事を手伝ったりしていた酪農家がいる

ちょっと小太りで、ガラガラと大声で笑う、明るくて楽しい人だった。


行方不明になった。

昨日の夜だ

今回の震災・原発の影響で出荷が一カ月ほど出来なかったのは前記した。

“原発補償の仮払金”は入ったが、それは原乳集荷停止となった3月21日から。

実際出荷できなかったのは11日の夜からだ。

原発ではなく、震災で出荷できなかった分は補償対象外。
だからもちろん今回振り込まれて仮払金は、通常の一カ月分の乳代よりやく10日分少ない

これが効いたのかもしれない
先日の酪農部会で一番大声を上げていたのがこの人だった。

聞いた話だが、借金がたくさんあった。

トラクター 500万 堆肥をためる施設で同程度。
その他設備投資で総額2000万近くなるらしい

全てJAからの借り入れらしい

そして
奥さんがフィリピンの方。

あまり言いたくないが、田舎の農家の嫁不足は深刻。
まして酪農家となれば、現代の女性はまず行きたがらないのではないだろうか?
休日はゼロ きついきたない休暇なし 3Kなんていうはやり言葉があった。
それの先兵が酪農のようなものだ
(そういえば自分も独身で、これに該当するが・・・汗  ま、結婚願望ないから大丈夫か・・・)

この人もたしか50台近くで嫁の来てがないと、騒いだ覚えがある

もちろん日本の方ははじめから対象ではなかったみたいだ
何度も海外(フィリピン)に出かけ、その間酪農ヘルパー(酪農の搾乳作業を代行してやってくれる人:一日頼むと2万・・・だったかな。。。)
を頼んで相当出費したのをおぼえている。

やっと来てくれたBちゃん(この人の奥さん)
子供ももできて、幸せそうだった

ただ、自分の国に相当お金を送金していたらしい。

この奥さんと子供は少し前にいなくなった

そして昨夜 本人も消えた。

残された牛はそのまま えさもあげなく手はいけない 搾乳もしなくてはならない
地元の酪農仲間が、行方不明を知ってから、自分の搾乳後に、搾乳した。

一番かわいそうなのが牛。


そして
酪農仲間 70歳近いおばあさんと、その娘さんで経営する酪農
その娘さんは、ウチのアイス屋の臨時パートさん
パートと言っても勤続年数がながく、仕事はほとんどこなす
製造から販売、仕込み まるで従業員だ。

この酪農家が、行方不明になった酪農家の借金の保証人になっていた。

このおばあちゃん、激怒していたらしい あたりまえだ。

とても面倒見がいいおばあさんで、この行方不明になった人をとても面倒みていた
子供も預かって世話までしていた。
だから保証人もやってくれたんだろう

恩をあだで返すとは まさにこのこと

自殺説 海外逃亡説と出たが、
うちの母親は『自殺できるような根性はない』と断言する

前に、近所で酪農家が親子二代自殺したが、ともに牛舎で首を吊った
酪農経営に詰まって死にたくなったら、多分牛舎で死ぬ。


フィリピンに逃げた これが濃厚な線だと皆考えている。

原発の影響がでかかったとはいえ、やり方はいくらでもあったはずだ
一番安易で迷惑な方法を取った 可能性がある。

あす以降も酪農仲間の搾乳手伝いはあるだろう
さく乳手伝いに行った人から聞いたが、えさが全く残ってなかったらしい
えさ代のJAへの支払い滞納
乳代も入らない えさを買えない
このあたりが引き金になったのか・・・

これからどうなる?
福島の牛は売れない


うしはどうなる?処分?・・・

行方不明届け・捜索願を警察に出して、出入国管理局で出国履歴の調査。
まずこの辺だろう

保証人になった酪農家も、借金を全部被れば あぶない
もってる乳牛も債権の対象。もっていかれれば酪農はできない 

いったいこの地域はどうなるの?

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