新宿火災:2遺体殺人の疑い 出火直前、争う声
毎日新聞 2013年02月20日 12時53分(最終更新 02月20日 13時36分)
東京都新宿区高田馬場の民家が全焼し2人の遺体が見つかった事件で、死亡した女性の頭に傷があったことが捜査関係者への取材で分かった。警視庁捜査1課は、女性が出火直前に何者かに殴られた疑いがあるとみて、司法解剖で詳しい死因を調べる。
同課などによると、死亡した女性は60代の住人とみられる。もう一人は男性で、身元の確認を急いでいる。屋内から出火したとみられ、2人は2〜3メートル離れて廊下に倒れていた。出火直前、この家から「何するのよ」「助けて」という女性の叫び声が聞こえたという。同課は2人が殺害された可能性があるとみて調べている。
捜査関係者などによると、この家には死亡した女性と男性2人の計3人が住んでいたが、人の出入りが多く、ホームレスに部屋を貸していたとの情報もある。けんかで救急車やパトカーが出動することもあったという。同課は出入りしていた男らが事情を知っているとみて、行方を捜している。【小泉大士、喜浦遊、松本惇】