国際尖閣での“強硬姿勢”の裏に 中国が目指す「海洋強国」のキーマン +(2/2ページ)(2012.11.28 08:58

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尖閣での“強硬姿勢”の裏に 中国が目指す「海洋強国」のキーマン 

2012.11.28 08:58 (2/2ページ)中国

 劉賜貴局長は福建省泉州の出身である。泉州といえば、かつて海上交易の中心地として栄えたところで、マルコ・ポーロがその繁栄ぶりを記したことでも知られている。根っからの海の男なのだろう。

 劉局長は厦門(アモイ)市長を務めた後に、昨年2月から海洋局長に転じたのだが、よくみると、00年から02年にかけての2年間余り、福建省海洋・漁業局長の任にあった。今回の党大会で総書記に就任した習近平氏も、ちょうど00年から02年の間、福建省の省長を務めている。つまり2人は福建省時代から周知の間柄ということになる。

 尖閣諸島をめぐる問題で、中国は日本側の予想を上回る強硬姿勢に転じた。その決定に際しては、次期総書記に内定していた習近平氏が、主導的な役割を果たしたのは間違いない。おそらく習近平氏のもとには劉局長から詳細な報告が届けられ、緊密に連絡を取り合っていたのであろう。2人の関係には、今後も目が離せない。(拓殖大学国際学部教授・藤村幸義)

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