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国際
尖閣での“強硬姿勢”の裏に 中国が目指す「海洋強国」のキーマン
さきの中国共産党第18回党大会の政治報告では、これからの中国の進路を示すいくつかの新しいキーワードが登場したが、中でも注目されたのが「海洋強国」の建設であろう。その先頭に立つのが国家海洋局であり、劉賜貴局長の自信にあふれた発言がにわかに目立ってきた。(フジサンケイビジネスアイ)
劉賜貴局長は第18回党大会の代表でもあった。党大会の政治報告に「海洋強国」の言葉が盛り込まれると、劉局長はさっそく記者会見を開いて、どのようにすれば「海洋強国」になれるか、これからの戦略を雄弁に語り始めた。
劉局長は「海洋強国」が「人材強国」「科学技術強国」「文化強国」に次ぐものであるとしたうえで、「中華民族の永続発展、世界強国になるために避けられない道だ」と強調した。そして「海洋強国」の内容について、「海洋開発、海洋利用、海洋保護、海洋支配において強大な総合力をもつ国のことだ」と説明した。
劉局長によると、第11次経済5カ年計画(2006~10年)における海洋経済の成長率は年平均13.5%だったが、第12次経済5カ年計画が終わる15年には、国内総生産(GDP)の10%前後に達しているという。
国家海洋局の権限は資源などの海洋開発とその利用だけにとどまらない。最も注目されるのは、海洋権益の拡大に極めて積極的な姿勢をみせていることだ。「領土主権と海洋権益の維持については、決意が固い。われわれへの挑戦があっても恐れはしない」と一歩も譲らない。
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