【ダブリン=前川浩之】ジュネーブ軍縮会議(65カ国)の会合で19日、韓国などから次々に核実験を非難された北朝鮮の代表が「韓国の異常な振る舞いは、韓国の最終的な崩壊の到来を告げるだけだ」と述べた。多国間外交の会議で、他国への脅迫とも受け取れる発言は極めて異例だ。
会合で参加各国から北朝鮮への批判が続出。「米国の敵視政策に対抗する、国の自衛と尊厳のための措置」との主張を繰り返していた北朝鮮は、韓国から「国際社会への脅威だ」と批判された際に、韓国の「崩壊」に言及した。
これに対して英国は「仰天だ。間違った議論だ」と発言。米国は「この会議の目的に反している」と不快感を表した。スペインは「(会議ができて)30年間、こんな言い方は聞いたことがない。力の使用による脅しで、国際法に違反するのでは」と主張した。
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朝日新聞国際報道部