大阪・キタの繁華街「北新地」の高級クラブで働きながら、生活保護費をだまし取ったとして、大阪府警西成署は１９日、大阪市西成区梅南２、元ホステス、倉田寛子容疑者（２７）を詐欺の疑いで逮捕した。「おばが生活保護の手続きをしたのでよく分からない」と容疑を否認している。

　逮捕容疑は昨年２〜１０月、同市から保護費約６２万円を詐取したとしている。倉田容疑者はこの間、日給約４万円のクラブ２カ所で働き、計約４６０万円を稼いでいたという。

　同署などによると、倉田容疑者は０７年２月、体調不良を訴えて生活保護を申請。昨年１０月までに約６２２万円が支払われたという。

　また、約７年前から「精神疾患」を理由に月額約６万５０００円の障害基礎年金を受け取っており、同署は年金受給の経緯も捜査している。【畠山哲郎】