大阪府の池田市長と土木会社の社長が不明朗な車のやり取りをしていた問題で、この会社が、市の外郭団体の工事で、見積りに参加する業者の選定を任されていたことが分りました。

不正に建設業の許可を得た疑いで警察の捜索を受けた、守口市の土木工事会社の社長は、池田市の小南修身市長（６６）と不明朗な車のやり取りが明らかになりました。

この会社は市の外郭団体の公共施設管理公社からこの５年間で１４件の工事を受注しています。

１４件について公社が調査したところ、一部で工事の見積りに参加する業者の選定を公社がこの会社に任せていたことが新たに分かりました。

受注するために有利に業者を選定できる可能性もあり、公社が経緯を調べています。

去年４月、京都府亀岡市で無免許運転の車が集団登校の列に突っ込み10人が死傷した事件の裁判で、京都地方裁判所は19日、車を運転していた少年対し「懲役５年以上、８年以下」の不定期刑を言い渡しました。

【松村幸姫さんの兄・中江龍生さん】
「５年から８年は、僕らの意見としては納得できてない」

亀岡市の現場には雪が降りました。
判決を前に遺族は、子どもたちが倒れていた場所で手を合わせました。

【長女を亡くした中江美則さん】
「今日の日も諦めることはできないし、これからもずっと諦めないという気持ちで、一緒に行こうなと、今日は一緒に行こうなと言いました」

去年４月、集団登校の列に軽自動車が突っ込みました。
娘に付き添っていた妊婦の松村幸姫さん（当時26）と小谷真緒ちゃん（当時７）、横山奈緒ちゃん（当時８）の３人が死亡し、７人が重軽傷を負いました。

車を運転していた19歳の少年は、無免許でした。

まともに睡眠をとらず、居眠りをしていた最中に事件は起きました。

遺族は、少年に『危険運転致死傷罪』を適用するよう求めましたが、検察は、最高刑の軽い『自動車運転過失致死傷罪』で少年を起訴し、裁判が進められました。

【検察（少年の調書より）】
「警察に捕まりたくなかったから制限速度は守った」
「無免許で20回くらいした」

少年は、最終弁論で頭を下げて謝罪しましたが、裁判を通して自分の言葉で話すことはほとんどありませんでした。

検察側は少年に「懲役５年以上、10年以下」の不定期刑を求刑。

一方、弁護側は、少年院で少年を更生させるべきと訴えていました。

京都地裁の市川太志裁判長は19日、少年に「懲役５年以上、８年以下」の不定期刑を言い渡しました。

判決の中で市川裁判長は「被害者に落ち度は全くなく、事故は少年の一方的な過失による」と述べました。

しかし…。

【市川太志裁判長】
「少年は謝罪の態度を示している」
「求刑通りに不定期刑の上限を課すことは、事件の重大性を考慮しても、躊躇せざる負えない」

被告人が少年であり、反省や後悔をしていることから、懲役８年の上限が相当としました。

判決言い渡しの時、少年は、裁判長を見つめたまま小さく頷きましたが、遺族たちの方に顔を向けることはありませんでした。

【亡くなった小谷真緒ちゃんの母・絵里さん】
「どんな判決結果が出ようが納得できません、求刑通りの判決が出なかったことも意味が分からない。控訴を望みます」

【亡くなった小谷真緒ちゃんの父・真樹さん】
「（少年）言葉も聞けなかったし、判決は僕の求めているものではないので、一審に意味があったのかなという感覚に陥っています」

【亡くなった松村幸姫さんの父・中江美則さん】
「お父さん、まだ、どういう風に言ったらいいか分からないけど、まだ諦めてないのは事実。僕が諦めたら、娘の存在が消える。ごめんなと、まだこれからと、そんな感じです」

会見した遺族たちは、全員が控訴を望むと話し、検察側と話し合いを進めたいとしてます。

「懲役５年から８年」という今回の判決が浮き彫りにしたこととは何なのでしょうか。
取材を続けている記者の解説です。

【記者】
「判決に納得している遺族は１人もいませんでした。起こった結果に対し問える刑罰は今のままでいいのか…今回の事件は私たちに問いかけたと言えます」

少年は過去にも無免許運転で検挙されていたほか、今回も27時間以上にわたって運転し、居眠りの状態で10人を死傷させました。

しかし検察は、「少年には運転の技能があり”故意”ではなく、あくまで”過失”で事故が起きた」と、『危険運転致死傷罪』の適用を見送りました。

検察は『自動車運転過失致死傷罪』と『道路交通法違反』の罪で少年に科すことができる有期刑の上限、「懲役５年以上10年以下」を求刑しましたが、裁判所は、「反省している」などの理由から、求刑には及ばない判決を下しました。

署名活動などを繰り返し、無免許運転の厳罰化を求めてきた遺族にとっては、検察にも裁判所にも思いが通じなかった判決でした。

【横山奈緒ちゃん（当時８）の父・横山博史さん】
「無免許で夜通し遊んだうえに、集団登校の列に車を突っ込んだという悪質な事故。これですら上限に行かないなら、本当に法律って何なのか」

【松村幸姫さん（当時26）の伯父・村岡智明さん】
「罪と罰のアンバランスです。４人の命が亡くなっています。絶対今回のような判例を許してはいけないと思います」

遺族は今後も法改正を求め、活動を続けていくと話しています。

大阪市東住吉区で、数年前から行方不明になっている女の子の両親が児童手当を騙し取った疑いで逮捕された事件で、両親が一時「女の子を殺害した」と供述していたことがわかりました。

大阪市東住吉区に住民票がある６歳の女の子は、数年前から行方不明になっています。

警察が女の子の両親に事情を聴いたところ「生まれた直後に病院から帰る車の中で死亡した」と話し、警察は女の子の児童手当１２万円を騙し取った疑いで今月９日、５３歳の父親と３５歳の母親を逮捕しました。

警察によりますと、両親は一時「女の子を殺害した」と供述していたということです。

両親は現在は、女の子の所在についてあいまいな供述を繰り返していますが、「遺体を愛知県内の海に棄てた」と話していて、警察は女の子が行方不明になった経緯を調べています。

京都府亀岡市で、無免許で車を暴走させ１０人を死傷させたとされる少年に、京都地方裁判所は懲役５年から８年の不定期刑の判決を言い渡しました。

無職の少年（１９）は去年４月、亀岡市で無免許で居眠りしながら車を暴走させ、通学中の小学生２人と母親の合わせて３人を死亡させ、７人に重軽傷を負わせたとされます。

検察庁は、事件が「居眠り」という「過失」で起きたと判断し、少年を自動車運転過失致死傷などの罪で起訴し、懲役５年以上１０年以下の不定期刑を求刑しました。

一方、遺族は、「無免許運転という少年の行為は”故意”で罰則の重い危険運転致死傷罪で裁くべきだ」と訴え、全国で署名活動を行いました。

【娘を失った中江美則さん】
「きょうの日もあきらめることないし、これからも、あきらめることない、一緒にいこうな（と娘に話しかけた）」

裁判で被告の少年は「無免許で２０回くらい運転した」、「捕まりたくなかったから制限速度は守った」などと話し、してはいけないとわかっていながら無免許運転を繰り返していた実態が明らかになりました。

判決で京都地裁の市川太志裁判長は「被害の重大性などから保護処分より刑事罰で責任を問うのが社会正義にかなう」として、少年に対し懲役５年から８年の不定期刑の判決を言い渡しました。

滋賀県大津市でいじめを受けていた男子中学生が自殺した事件で、市の教育委員会が19日、独自の報告書を提出しましたが、越市長は「内容が不十分」と突き返しました。

大津市の越市長は、中学２年生の男子生徒がいじめを受けて自殺したことを受けて、市教委に対し教育委員会の問題点を検証するよう求めていました。

19日、市教委から報告書を受け取った市長は、「第三者委員会が指摘した問題について何も検証がなされていない」と、厳しい口調で迫りました。

【大津市・越直美 市長】
「まず亡くなったお子さんや遺族に謝罪があって然るべき。隠蔽的行為があったと指摘されているので、それに対してどう考えているのか」

市長は、教育委員会に改めて報告書を提出するように求めました。

上空の冷たい空気の影響などで、近畿の各地では１９日朝から雪が降っています。

午前７時半頃の奈良市内の映像です。
強い風にあおられ、雪が横なぐりに降っています。

奈良市では、午前７時から９時までの間で、１センチの積雪が確認されました。
最低気温は０．３度と、平年並みだということです。

近畿各地では上空の寒気の影響などで雲が広がり、朝から広い範囲で雨や雪が降っています。

大阪市内の１９日朝の最低気温は、１８日より１度低い１．７度と、真冬並みの寒さで、雨が降ったり雪がちらついたりを繰り返しています。

近畿ではこれから冬型の気圧配置が強まる見込みです。
気象庁は奈良県北部に大雪注意報を、和歌山県全域に風雪注意報を発表していて、今後も注意が必要です。

１９日未明、大阪府和泉市のコンビニエンスストアに強盗に入った男が現金１１０万円を奪って逃げました。
しかし通りかかったトラック運転手が阻止して男は現行犯逮捕されました。

午前１時４５分ごろ、和泉市和気町の「ローソン和泉和気町店」に男が押し入り、包丁を店員に突きつけて「金を出せ」と脅したうえ、金庫の中にあった現金およそ１１０万円を奪って逃げました。

【記者】
「店員は走って男を追いかけました。そして、ここを通りかかったトラックに助けを求めました」

男は近くに止めていた車に乗り込んで逃げようとしましたが、店員に気付いたトラックの運転手が、車体を男の車に寄せて逃走を阻止し、男は駆けつけた警察官らに取り押さえられました。
強盗の疑いで現行犯逮捕されたのは橋田英昭容疑者（３０）で、調べに対し「間違いありません」と容疑を認めています。

大阪府の松井知事は、次の教育長として民間出身の府立高校の校長を起用する方針であることが分かりました。

松井知事が教育長への就任を打診しているのは府立和泉高校の中原徹校長（４２）です。
中原校長は大阪市の橋下市長の大学時代の友人で、弁護士として活動していた３年前、公募で校長に就任しました。

去年３月、卒業式で国歌を歌っているかどうか教職員の口元をチェックしたとして議論を呼び、来月で校長の任期が切れます。

中原校長は、ブログで教育長就任の打診を受けたことを明らかにしましたが、就任するかは「まだ検討中」と態度を保留しています。

文部科学省によりますと、都道府県の教育委員会で事務方のトップである教育長に民間出身者が就任するのはきわめて異例だということです。

滋賀県大津市で自殺した男子中学生がいじめを受けていた事件を受けて大津市議会で１９日、「いじめ防止条例」が成立しました。

大津市議会は１９日、「子どものいじめ防止条例」を賛成多数で可決しました。
おととし１０月、大津市で自殺した男子中学生がいじめを受けていたことが発覚したことから、市議会では「いじめ防止条例」の制定を検討していました。

条例では「いじめを受けたり見たりしたら、家族や学校に相談できる」という「子どもの役割」が明記されました。
また大津市に対し「子供をいじめから守るため必要な体制を整備しなければならない」と義務付けています。

【越直美大津市長】
「教育委員会に任せるのではなく、いじめ防止条例に基づき市長部局として出来る対策を積極的に行います」

この条例は、４月１日から施行されます。

大阪市は、中之島に新たな美術館を建設することを正式決定しました。
市立美術館との統合については、引き続き、議論していくとしています。


大阪市は、中之島に近代美術館を建設する計画を進めていましたが、財政難で事業は一時、凍結していました。

市は18日の会議で、美術館の方向性について話し合い、中之島に新たな美術館を建設することを正式決定しました。

一方、老朽化が進む天王寺区の市立美術館については、橋下市長が新たな美術館との統合を検討していますが、引き続き、統合か並存かを議論していくことになりました。

【橋下徹・大阪市長】
「市立美術館をどうするか考えたうえで、中之島をどうするかということを考える。これは専門家に議論してもらわないといけない」

市立美術館については、市は５月をメドに結論を出すとしています。