ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)3連覇のカギを握る侍打線が初陣でお寒い姿をさらした。山本浩二監督(66)は17日の広島との強化試合(サンマリン宮崎)に本番さながらの最強オーダーで臨んだが、若ゴイ相手にまさかの3安打零封負け。投手陣も先発の田中将大(24=楽天)をはじめ、リリーフの山井大介(34=中日)、内海哲也(30=巨人)が誤算で0―7と大敗を喫した。なんとも不安な船出に、侍戦士の間からは「広島が強すぎる」との情けない声も。弱い相手との対戦で自信をつけたかったというのだが…。
熱狂的な鯉党を別として、この日集まった2万7692人の大観衆の多くは、本来の侍とは程遠い姿にガッカリしたはずだ。安打を放ったのは内川聖一外野手(30=ソフトバンク)、糸井嘉男外野手(31=オリックス)、鳥谷敬内野手(31=阪神)の3選手だけ。4番捕手で先発出場した主将の阿部慎之助(33=巨人)は「勝ち負けはどうしようもない。チームの確認事項を徹底して調整をしっかりできればいい」と語ったが、初陣を白星で飾りたかったのが本音だろう。
その阿部が「広島の若い子たちは仕上がりが早いな」と感心していたように、この日9安打を放った若ゴイの動きは侍を圧倒していた。それもそのはず、広島の若手はキャンプ中、ときに10時間に及ぶ猛練習を積んでいる。試合前の侍の間からも「初戦は負けるより勝って景気よくスタートしたい。でも今の時期の広島とやったら調整具合に差がありすぎて、意外にボロ負けするかも」(主力野手)という声が上がっていた。
そんな侍戦士が初陣の対戦相手に希望していたのが、実はDeNAだった。「『ベイの投手なら今の状態でも打てる』と話す選手もいる。やっぱりみんな、最初は気持ちよく打って勢いをつけたいんですよ」(同)
中畑清監督(59)が聞いたら顔を真っ赤にして怒りそうだが、確かにDeNAは打線に比べて投手力に難があるチームではある。DeNAを指名した理由には「侍に選手を出していない唯一のチームだから」という側面もあるようだが、侍の本音としては少々寂しいというしかない。
2008年北京五輪を最後に五輪競技から除外された野球は、日の丸を背負って「日本代表」として戦う場が少なく、必要以上にプレッシャーを感じてしまう可能性はある。「勝って勢いを」との気持ちも分からなくはないが、3連覇に向けて不安いっぱいのスタートとなった。
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