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石巻社協にコーディネーター 被災者ケア充実へ新年度導入
宮城県石巻市社会福祉協議会は新年度、東日本大震災の仮設住宅などで暮らす被災者のケアを充実させるため「地域福祉コーディネーター」を導入する。助言役として専門知識を備えた「地域福祉アドバイザー」も配置。関係機関と調整し、被災者が抱える課題に即した支援策を整える。 コーディネーターは、市から委託された見守り事業の訪問支援員や民生委員らが把握している被災者の状況と、さまざまな機関・団体の支援活動に関する情報を集約。孤立、心身の疾患、経済的困窮といった問題に応じて適切な支援を橋渡しする。 仮設住宅自治会や町内会などの地域活動もサポート。住民主体の支援活動を活性化させ、「支え合い」によるコミュニティーの構築を図る。 アドバイザーは福祉、医療、市民活動の経験者を外部から招く。一体となって活動するコーディネーターに具体的な支援方法をアドバイスするなどして育成も担う。 被災者の支援は関係機関が保健医療、要援護者ケア、就労、法律相談などの分野ごとに取り組んでいるが、仮設住宅生活の長期化などに伴い複合的な対応も必要になっている。 市社協災害復興支援対策課は「個別の支援で限界がある課題の解決には、総合的に目配りできる調整役が不可欠。情報の共有化などを通して多様な支援を結び付け、地域活動の担い手も育てていきたい」と話している。 コーディネーターは公募により期限付きで10人を採用する予定。応募は25日締め切り。連絡先は市社協災害復興支援対策課0225(23)3911。
2013年02月20日水曜日
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