公益社団法人・食品容器環境美化協会(東京)の2012年度「環境美化教育優良校等表彰」で、福山市立今津小(同市今津町)が最優秀の文部科学大臣賞を受賞した。同市内の小学校が最優秀に選ばれるのは3年連続。
同小では、地元を流れる本郷川の美化活動を長年継続し、地元住民が年に数回行う清掃にも積極的に参加。EM菌(有用微生物群)で作った団子を投入して水質浄化を図ったり、総合学習の時間に水質や生物について調査するなどして、環境意識を高めてきた。
10年度には、当時の4年生が校内で飼育したホタルの幼虫を本郷川に放流する活動をスタート。「ホタルの飛び交う川」を合言葉に、地域の住民から指導を受けながら熱心に取り組んでいる。
11年度の4年生はホタルをヒントに啓発キャラクター「ホタマン」を考案。12年度は現4年生の作詞で、ホタマンをテーマにしたオリジナルソング3曲を作った。一人一人の環境や本郷川への思いを歌詞にし、三次市のシンガー・ソングライターに作曲してもらった。
同表彰は飲料業界6団体でつくる同協会が毎年、地域の環境美化に熱心に取り組む小中学校を対象に行っており、13回目。今回は全国の41小中が各都府県から推薦され、今津小は最優秀校4校の一つに選ばれ、今月1日に表彰式が行われた。