第3R、18番でバーディーを決め、ギャラリーの声援に応える石川遼=リビエラCCで(共同)
|
 |
◇ノーザントラストOP<第3R>
▽16日、米カリフォルニア州パシフィックパリセーズ・リビエラCC(7349ヤード、パー71)▽晴れ、気温24度、弱風▽賞金総額660万ドル、優勝118万8000ドル▽79選手
【パシフィックパリセーズ(米カリフォルニア州)テッド・ムース】石川遼(21)は5バーディー、3ボギー、1ダブルボギーと出入りの激しいゴルフで71。通算2オーバーとスコアを伸ばせなかったが、58位に順位を上げた。1イーグル、5バーディーの64と爆発したビル・ハース(米国)が通算12アンダーまで伸ばし、2位と3打差をつけて単独首位に立った。
久しぶりの笑顔だった。スコアは伸びず。順位も58位と低調だ。それでも、「よく踏ん張ったと思う。まだまだ完全に修正できたわけじゃないけど、修正はできた」。今季初めて臨んだ決勝ラウンドを、石川は満足そうに振り返った。
グリーンで気持ちを切り替えた。2日目は1メートル以内の短いパットを外すこと3度。「打った瞬間は良くても、不自然な感じで曲がる」。独特の芝に苦しんでいたが、この日は思い切ってストローク。18番、1番と連続で3メートルを沈めてガッツポーズを決め、「グリーンのせいじゃない。自分の問題と考えるようにした」とうなずいた。
ふがいない内容に初めて無言を貫いた前日。「(報道陣に)申し訳なかった。でも、気持ちの整理ができてなく、自分が言うことがウソになりそうだった」。気持ちを切り替え、挑んだ3日目。79人が予選を突破したため、米ツアーには70位以内に入らないと最終日に進めないルールがあるが、58位で突破。「最低限のことはできたかな」と胸をなで下ろす。
2番ではティーショットを左の木の裏に打ち込むアクシデント。ダブルボギーをたたいたが、今週はここまでドライバーの平均飛距離は304ヤード。「飛んでますね。自分でもびっくりしている。ここまで3、4アンダーでもおかしくない内容。あすはそれを取り返したい」。予選落ちの重圧はなくなった。今季初の最終日。思い切ったプレーで、“らしさ”を取り戻す。
この記事を印刷する