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【格闘技】

日本もWBO、IBF加盟

2013年2月19日 紙面から

左から大橋協会長、林JBCコミッショナー、WBOバルカルセル会長。

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 日本ボクシングコミッション(JBC)は18日、東京都内で記者会見し、ボクシング4大メジャー団体の一つであるWBO(世界ボクシング機構)を4月1日付で承認し、同団体に加盟することを発表した。IBF(国際ボクシング連盟)も同日付で承認、加盟する。WBA(日本ボクシング協会)、WBC(世界ボクシング評議会)に加えて世界4大団体承認となったことで、王者乱立時代に突入するが、団体統一戦に前向きなWBOアジア太平洋担当のレオン・バノンショ副会長は本紙の取材に応じ、WBC世界バンタム級王者山中慎介(帝拳)とWBO同級王者の統一戦が、歴史的第1戦として最有力であることを明かした。

 WBOは1988年、プエルトリコを本拠に設立された。90年代にゴールデンボーイ・デラホーヤ、悪魔王子ハメドらスーパースターが王者となり、知名度もアップ。現在、スーパーバンタム級にドネア、ヘビー級に3団体王者クリチコ弟が君臨、豪華な顔触れがそろう。

 JBCは王者乱立によるレベルの低下を恐れ、新興団体の承認を見送ってきたが、WBOが既存のWBA、WBCと比べて質、人気ともひけをとらないことから、承認する方向で1年以上検討を重ねてきた。世界戦の乱発を防ぐため、JBC加盟のジムで構成する日本ボクシング協会は、国内での世界挑戦は元世界王者、東洋王者、日本王者に限るとした内規も作った。

 WBOのフランシスコ・バルカルセル会長は「現在、WBOには65カ国加盟しているが、日本の加盟なくして世界規模の団体とは言えない。1日でも早く、日本人が世界戦に絡む日がやってくるように、多くの機会を与えたい」と語った。日本ボクシング協会の大橋秀行会長は「キッズボクシングが盛んで、WBOにもIBFにも強い選手がいるのに、なぜ日本人は挑戦できないのか、子供に聞かれても答えられなかった。もう答えに窮することもない」と話した。

 世界王者乱立時代、言い換えれば、王者の質が問われる時代に突入する。 (竹下陽二)

 

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