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【プロ野球】

浩二監督 苦悩の雨 西武戦中止で28人決定あすに延期

2013年2月19日 紙面から

 WBC日本代表メンバー決定が20日に先送りされた。18日、西武との強化試合(サンマリンスタジアム宮崎)が降雨中止に。この試合後に本番へ向かう28選手を決める予定だったが代替で20日に紅白戦と絞り込みを行うことになった。山本浩二監督(66)は紅白戦まで全33候補選手に十分なアピール機会を与える考えを示した。また体調面や公式球への対応に問題を抱える投手が次々と出る中、摂津正(30)、大隣憲司(28)の両ソフトバンク投手が好調をアピール。重要な役割を担う可能性が高まった。

 泣きが入った。「また延びたぁ…」。渋面の山本監督が嘆く。この日は朝から悪天候。「天気には勝てないワケやから」。やむなく実戦機会は20日に先延ばしとなった。本音は早く終わりにしたかった。試合ではない。最終メンバーの絞り込みだった。

 候補選手の決定時から「一番つらい」と語ってきた仕事が、候補から外れた選手に落選を告げることだ。「こっちが悩むだけ。こっちが決めなきゃならん…」。悩ましい日々。これが2日間延びることになった。

 情に厚い山本監督ならではのつらさだ。降雨中止。これを運が悪いと割り切って、この日にメンバー決定するのも一つの方法だった。だが、山本監督は「きょうのゲームが中止になったんやから、きょう(決める)、というワケにはいかん」と決定も延期した。

 最終的に落選となる選手にもアピール機会は十分に与えたい。これが山本監督の思いだ。「もちろんそういう気持ちでいる。全員が(紅白戦に)出るワケやから。大会に向けての戦略的なものも当然考えなイカンし、結果でどう、ということも当然ない」。本番の戦略も見据えながら、内容もしっかりと見る。

 「ゲームの中でそれぞれが自分らしさを出してくれればいい」

 紅白戦は6イニングの予定。2チームでやる強化試合9イニングより、侍一人一人の出番は多くなる。最後まで選手のために手を尽くすのが浩二流だ。 (生駒泰大)

 

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