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【芸能・社会】

海老蔵「覚悟ある」 団十郎さんの死去後 初の公演 

2013年2月19日 紙面から

記者会見する市川海老蔵=東京・銀座東武ホテルで(石井裕之撮影)

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 歌舞伎俳優の市川海老蔵(35)が18日、東京都中央区の銀座東武ホテルで「ル テアトル銀座 三月花形歌舞伎」(3月3〜24日)の製作発表会見に出席した。父団十郎さんが今月3日に66歳で死去後、初めての公演となる。海老蔵は、市川宗家を背負っていく重圧を日々感じている心情を吐露したものの、重みに打ち勝つ覚悟を力強く示した。

 団十郎さん主演で3月に予定されていた舞台「オセロー」が団十郎さんの病気療養のため1月に中止が決まり、同時に「三月花形−」が代替公演として発表されていた。

 海老蔵は市川宗家を背負っていくことについて「いつかこの日が来るとは考えていた」としながらも「重圧、責任は(死去前日の)2月2日までとはまったく違う」と団十郎さん死去後、日増しにその思いを強くしていると語った。だが、団十郎さんから教えられた成田屋のお家芸「歌舞伎十八番」を継承し、その重みを受け止め打ち勝つ「覚悟はもちろんある」と力強く言い切った。「三月花形−」では1人で口上を務め、観客と「父を思い出す話ができれば」と話した。

 14日に尾上菊之助(35)が発表した婚約については「知りませんでした」とし、かなり驚いた様子。さっそく、電話とメールで連絡を取ったところ、菊之助には「こんな時にごめんね」と言われたという。海老蔵は菊之助と同年齢で「自分のことのようにうれしかったし、父にも報告した」と喜んだ。

 演目は「夏祭浪花鑑」と「高坏(たかつき)」で、昨年12月に中村勘三郎さんが死去したことを受け、海老蔵が勘三郎さんから教えを受けたものから選んだという。「非常に熱く勘三郎お兄さんらしく教えてくれた。目をつぶれば光景を思い出す」としのんだ。

 

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