- [PR]
経済
牛丼 さらに安く? 米国産牛肉、規制緩和で値下がり
2013.2.20 07:05
(1/2ページ)
■「すでに限界」波及は不透明
BSE(牛海綿状脳症)対策でとられてきた牛肉輸入規制が2月から緩和され、米国産牛肉の輸入価格が値下がりしている。牛丼や焼き肉に使われるショートプレート(バラ肉)の2月の価格交渉は前月比18%安く、牛丼チェーンなどの価格戦略が注目される。
◇
輸入業者などによると、1月まで1キロ約670円前後だった国内の卸売価格(バラ肉)は、今後は同560~595円で推移する見通し。米国食肉輸出連合会(USMEF)は、今年の日本への輸出額を「前年比45%増」と見込む。
「月齢20カ月以下」に規制されていた輸入条件が、国際的に主流の「30カ月以下」に緩和され、日本向けに適合する牛肉の供給量が4倍以上になるほか、「20カ月以下の選別などで日本側が支払っていた割り増しコストが削減されることも大きい」(双日食料の池本俊紀部長)という。
値下げ合戦で消耗戦を続けてきた大手牛丼チェーン3社は価格下落を歓迎する。すき家を展開するゼンショーは現在、豪州産牛肉が中心だが、「規制緩和された米国産牛肉が本格的に出回る4~5月に利用を拡大する」方針。ほぼ米国産のみの吉野家ホールディングスは、調達する牛肉を従来の14~15カ月から20カ月程度に切り替え、松屋フーズも「米国産は牛丼に適しており、商品価値向上にもつながる」と、原料安の恩恵を生かしたい考え。
関連ニュース
- [PR]
- [PR]