潜水艦溺死:3等海曹「自殺の可能性高い」 海自調査結果
毎日新聞 2013年02月19日 18時48分(最終更新 02月19日 19時03分)
海上自衛隊は19日、12年10月に和歌山県沖を航行中の潜水艦「そうりゅう」の艦橋セイル内で溺死した男性3等海曹(当時20歳)について、潜水時にセイル内に水が流れ込むことを知っており、脱出しようとしてできた傷もないことなどから「自殺の可能性が極めて高い」とする調査結果をまとめた。同僚ら約70人への聞き取りで、パワーハラスメントやいじめ、トラブルは確認されなかった。
海自によると、艦内ロッカーから悩みをつづったメモが見つかり、周囲には、半年になる最新型潜水艦での勤務や進路の不安を漏らしていたという。河野克俊海上幕僚長は19日の記者会見で「今回のような事故が再び発生しないよう努めたい」と述べた。【鈴木泰広】