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京都府亀岡市の府道で昨年4月、集団登校中の児童らの列に車が突っ込み、3人が死亡、7人が重軽傷を負った事故で、自動車運転過失致死傷と道交法違反(無免許運転)の罪に問われた運転手の無職少年(19)に、京都地裁(市川太志裁判長)は19日、懲役5年以上8年以下の不定期刑の判決を言い渡した。
検察側は「史上まれにみる重大な被害」として、上限の懲役5年以上10年以下を求刑。弁護側は「反省しており、刑事処分とすべきではない。矯正教育のため、少年院送致の保護処分が相当」と訴えていた。
検察側は公判で、少年は事故前から元暴走族仲間らと夜通しドライブするなどして遊び続け、約210キロにわたり無免許運転をしていたと指摘。遺族らは、最高懲役20年と、より罰則の重い危険運転致死傷罪の適用を求めたが、検察は構成要件を満たさないとして見送った。
少年は黒っぽいスーツに丸刈り頭で出廷。論告弁論では「前回と同じです」とだけ話し、判決が言い渡された瞬間も大きな動揺はみせなかった。閉廷後、検察側に陣取った13人の遺族らに頭を下げることはなかった。
遺族らはこの日、京都地検に控訴したい旨を伝えた。妊娠7か月の胎児とともに亡くなった松村幸姫さん(享年26歳)の父親は、少年は約2か月前の前回公判と比べ「ものすごく太っていた。(拘置所で)甘やかしてもらってるんだなあと思った」。判決については「納得できない。大阪高裁の裁判官の考えも聞きたい。今度は危険運転致死傷罪の土俵で戦いたい」と話した。
別の男性も「拘置所で『少年ジャンプ』を読んでいたと聞いた。たぶん反省していないし、うわべだけの反省で2年も減刑されるのはおかしい」と憤った。
(2013年2月20日06時02分 スポーツ報知)
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